「字がどうしても枠からはみ出してしまいます。どうしたらきれいに書けますか?」
小学校3年生男の子のお母さんからの質問。
小学校中学年以降ならとりあえず、シャーペンに変えてみる。
0.9ミリのシャーペンがオススメです。
字の大きさが揃わなかったり、枠からはみ出てしまうのには、色々な要因がありますが、まあまあ難しいです。いろんなことが重なり合っています。(私もまだまだ勉強中)
1番大切にしていることは、ダメよりもオッケーに注目すること!!
「これはここの丸いところが滑らか!」「左払いが美しい!」
「ピタッと止められてる」
書いている時にそんなことを言います。
あんまり感情込めて言いません。
淡々と言います。
字を書くことが嫌いになっては元も子もないので、ダメではなくオッケーにフォーカスして声かけします。
頭に字を思い浮かべて再現するのさえままならないのに、書き順まで言ってたら、頭パンクしちゃうのよ!!
あとは、ますの中に薄く鉛筆で一画めの始まりの・を書いて「ここから書いてみて」と言ったりします。
この辺は、空間の認識がうまくできてなくてはみ出るのか、眼筋運動のぎこちなさによるのかなどを見分けるために試してみてることはあります。
ビジョントレーニングで改善することもあります。
やっかいなのは、やたらと止めはねはらいにうるさい先生です。
先にスクールカウンセラーに相談したりして、同席してもらったりして相談するとかもありかなぁと考えます。
先生は、お願いというより相談って感じにした方がスムーズかなぁ。
とにかく、字を書くというのは一生ついて回るので、なるべく嫌な感じにしないようにします。
道具で変わることもあれば、年齢で変わることもあります。
お直しが必要な場合には、
「どれ直す?」
と本人に聞いたり、数を絞ったりしますが、まあ、それって先生の仕事だと思うので、本人と相談ですかねー。気になる時は言います。
字って何のために書くってコミュニケーションだと思うんです。
伝達の道具。
なので、状況が許せば手書きにこだわる必要はないとも思います。