小2の男の子のお母さんからの質問です。
「発達障害のある男の子です。宿題をやっていて自分がさっさとやらなかったのが悪いのに、急に遊べる時間が少なくなった!!と言って宿題を投げ出してしまいます。なんでこんなわがままを言うんでしょうか?」
答えは見通しが立たないからです。
発達障害と一口に言っても色々ありますし、同じ括りに入っていても出る症状はいろいろです。
が、共通して言えることは見通しを立てるのがすごく有効!!
これは大人もです。
人間って、予測を立てて生きてるんですよねー。
つまり、
「こうなるだろうな」
と、ちょっと未来を想像するのを繰り返して生きています。
誰でもです。
まず、子どもに共通する特徴です。
これはどんな子でもそうです。
なので、
→なるべく近くに時計を置く
→タイマーやアレクサなどで時間を知らせる
など、環境の調整が必要です。
次に人間誰しも
という反応があります。
そして、障害による症状が関係してくると思いますが
というようなその子の持つ特性が加わります。
で、何度も言いますが大切なのは「見通し」です。
こういうのが見えないと秒で忘れます。
本当に秒で…。
なので、見えるように書いて置く。
今何をやってるか、何が終わって何が終わってないか見えるようにする。
などの工夫がいります。
時間の配分が苦手な子には、10分ずつカードを作って配分したりします。
私の学習指導だと持ち時間は1時間ですが、すぐに取り掛かれなかったり片付けの時間が必要だったりするので、概ね45分で組みます。
休憩も予定に入れます
こういう見通しを立てると、ルールがあると安心するタイプはもちろん、すぐ脱線するタイプも、わりと集中して取り組めます。
あと、もうひとつ。
こういう子どものわめく感じを「わがまま」とラベル貼りするところが気になります。
これは、わがままではありません。
軽いパニックです。パニックになり解決法がわからないと怒る人は多くいます。
大人でも多いです。
怒ってる人の大半は自分は怒ってると思ってますが、実は困っていてパニックになっていて、症状として怒りが出ているのではないかと私は考えています。
子どもはわがままを言ってません。
見通しがなかったために時間が急に目の前から消滅したように見えてパニックになっているのです。
なので、まず見通しの見える化です。
また、決めたことを聞かなくても自分で確認できることも重要です。
(もし見たらわかるのに何度も聞いたり確認したりしてくるようであれば、表現の仕方がその子に合ってないことも検討)
性格とか考える前にまず、環境を整えてあげましょう。
子どもが安心できる環境になっていますか?
わかりやすさはどうですか?
ちょっと見渡してみてください。
環境調整は誰かを変えたり、悪者にしたりすることなく変化を起こせて良いですよー!
(質問はフィクションです)