今日もこのブログを見てくださってありがとうございます。
さて、昨日の「どうして勉強するの?」という記事、FBにてシェアしたところ多くの反響をいただきました。
みんなそれぞれ自分なりの答えでいいんだと思います。
昨日は個人的に聞かれた時のその生徒の意思を確認しながらの私なりの「どうして勉強するのか?」についての答えでしたが、今日はクラス全体への答えです。
中学2年になると数学で「証明」というのを習います。
メインは三角形の合同の証明ですね。
中学生のとき、合同条件とか覚えませんでしたか??
証明と言うのは仮説を立て、その根拠をすでに正しいとされている事実によって誰でも納得できるように説明すること。
これは、研究の基本だと私は思っています。
この研究の基本は学問だけでなく、仕事や日々の生活、子育てにもあてはまります。
相手に何か説明するには根拠が必要ですし、大まかな仮説を立てなければ方向性を決めることはできません。
数学の「証明」は計算でも角度を求める公式でもなく、説明なんです。
中学校の数学がむしろ最も身近に感じられる単元なのに、苦手な生徒は多いです。
だから、「学問の基本、研究の基本として今の学校での勉強があるんだ」という話をします。
「証明」の授業の導入のとき、私は
「みんなは学校でいろんな科目を勉強しとるよね。
何の教科がある?うん。いろいろあるよね。
テストもあるしね、覚えんといけんこといっぱいあって大変よね。
じゃあ、何で学校でこんなにいっぱいいろんな教科を勉強するんだと思う?
...
これからみんなは卒業して高校行ったり、大学とか専門学校に進んだりするよね。
働く人ももちろんおるしね。
そうしたら、だんだん満遍なく勉強するっていうのはやらんようになるんよ。
何か分野を決めて深く知るようになる。
と言うことはみんなは今、どれにしようかな~、って選びよる時期なんよね。
どんな仕事でもどんな大学や専門学校に行っても、みんなは自分がもっとる知識とか経験に新しく付け加えるっていう形でそれを深めていくんよ。
そしたら、世の中にどんな勉強の種類があるんか、分からんといけんし、それが自分にむいとるかなんとなくでも分からんといけんでしょう?
それって、とりあえずやってみんとわからん。
じゃけぇ、こんなにたくさんの教科があるんよ。
で、今からやる「証明」っていうのは数学で一番社会で役に立つところ。
みんなに一番わかって、できるようになってほしいのは、自分の考えを理由をつけて相手にわかるように説明すること。
これが出来れば絶対何処でも役に立つけぇね。
なんとなくじゃダメなんよ!
理由がいるんよ!
理由がはっきりすると自分に自信がつくよ!!
じゃあ、やってみよう!!」
と話します。
学問の入り口にある中学生にとっては、自分に向いているかどうかを知るために満遍なくたくさんの教科を学ぶのです。
そして、大人にとっては「あ、私あの教科すきだったな~」と自己発見の一助としてほしいなと思います。
「子どもの頃、目的がなくても好きだったあの教科」に今、自分らしく生きられるヒントがあるかも知れません。
そして、習ったことを穿ってみることも大切ですね。
そこから、また新しい学問が生まれますから。
ちなみに、私が好きだったのは家庭科、書道、生物、古文、漢文、国語、美術です。
苦手だったのは体育(運動音痴なので)、音楽(リコーダーがふけなくて吹いているふりをいつもしてました。)、数学、英語。
まさか、自分が数学を教えることになるとは夢にも思わなかった!
(amebloからの移築記事でした。)
今日も読んでいただきありがとうございます。