今日のポイント
子どもを傷つける人はいなくならない
だからこそ、お家では「心を強くする」サポートが必要です
同級生と合わなくて学校に行きづらくなる
そんな子どもさんがいます。
さおりちゃんもそんな1人。
去年のクラスでは同級生から
「死ね」
とか
「キライ!」
とか言われたり
そんなことがあったようです。
はっきり言います。
特に
こういう直接的に傷つけるような言動は
やっている子に緊急に援助が必要です
その子はきっとどこかで
同じような目にあっているからです。
去年言われた
そんな心ない言葉に
さおりちゃんは傷ついています。
お母さん方は
子どもさんが辛かったことを笑いながら話をする時
笑っているからと言って油断してはいけませんよ?
話をできるようになったということは
その子にとって過去になりつつあるということ
それを乗り越えつつあります。
頑張って来たことを認め
「辛いことを話してくれてありがとうね。」と信頼関係につなげましょう。
さて、
さおりちゃんにはこんな話をさせてもらいました。
「うん」
「じゃあさ、みかんあげるよ。でね、
このみかんに向かって
『キライ!』とか
『死ね!』とか
『あっちいけ!』とか
『うざい!』とか悪口言ってみて」
「???」
「おかしいと思うだろうけど、言ってみて~!」
「キライ!死ね!(笑)」
「ぷぷ!おかしいよね(笑)でさ、さおりちゃんに「キライ!」「死ね!」って言われたこのみかんは味が変わったかねぇ???」
「え~!変わらんよ~!!」
「そうよね~。『キライ!って言われたけぇまずくなってやる!』とか、みかんが感じてそうなったらおかしいよね~」
「うん!」
「じゃあさ、去年さおりちゃんは同級生から同じように『キライ!』『死ね!』って言われたんよね。
でも、みかんと同じように中身はなんにも変わらんのんよ。
人から何か言われたけぇって変わらんのんよ。
自分で、『そうなんだ!』って自分に言ってしまった時、それは自分で自分を傷つけとるだけなんよ。
じゃけぇ、さおりちゃんは何も変わらん。美味しいみかんのままなんよ」
「うん。」
誰かを傷つけることは誰もできないのです。
その人が「傷つけられた!」と認識した瞬間、
それは傷つけたということになるんです。
だから、誰かにひどい言葉をかけられたとしても
あなたはあなたのまま。
それだけで美味しいみかんのまま。
ちょっと感慨深い表情で帰った
さおりちゃんでした。
子どもさんはいつも戦っています。
子ども同士の世界ですから平気で傷つける言葉を使う
そんなコミュニケーションを取る子もいます。
そんな子をいなくさせることはできません。
そういう子にはそういう子なりの理由があるからです。
でも、それによって子どもさんが深く傷つくことも親としては避けたい。
だからこそ、「心を強くする」サポートが必要です。
お家の中では叱る時、人格と行動を分けてください
「こんなことをしてはいけない!」
と叱ってください。
「こんなことをするお前はバカだ!」
という風に人格に言及してはいけません。
人格は行動とは別です。
人格は何もなくても
「あなたはお母さんの宝物だよ」
「生まれてきてくれてありがとう」
そういう言葉で豊かになります。
何もなくても
寝る前やリラックスしている時
伝えてあげてください。
さおりちゃんは
気に入られたいがための笑顔やお手紙、気を利かすなどの
「過剰なサービス」も見られるので
逆に「いい子だね!」と言われてもみかんはやっぱりみかんのまま。
こんなこともついでに伝えました。