今日のポイント
あなたの耳が痛いことを言ってくる人、感じの悪い人は、あなたにとって救世主となるかもしれません
先日、ベイトソンの考案した「ダブルバインド理論」について学んできました。 グレゴリー・ベイトソンwiki
講師の先生は、実際にベイトソンから指導を受けた 野村直樹先生。
本当に、本当に、紳士な先生で、ステキでした。
講座はソクラテス式質問法のような感じで進み、そこで、グループトークがありました。
そこで、何か相談を出すように言われたんですが、グループの誰も口火を切らなかったので
私は、最近気になっている
「不登校が続いていて、それに、本人も含め誰も納得していない場合、本人がやる気にならないとどうしようもない。今本人は何も動こうとしていないから膠着状態だ」という状況について、メンバーのみなさんに少しご相談しました。
そうしたら、メンバーのお一人に思ってもみないことばをいただいたんです。
そのことばとは
「あなた自身がその状況を『膠着している』というフレームを持って見ていますよね。」
というものでした。
つまり、私自身が「本人は動いていない」と決めつけていたと言う意味です。
正直「わおホンマじゃ」という気持ちになるのに3秒位かかりました。
その3秒間に私の頭の中に浮かんだことばは「なにその言い方何でそんなこと言われんといけんの」でした。
そう。内容じゃなくて言い方に反応したんですね
そこには、私の「私の大変な気持ちわかってよ」と「私が変わるんじゃなくて相手を変えたい」というエゴがあったことに気づきました。
でも、その方がおっしゃっていることは正しいことなので、3秒後に「わおホンマじゃ」となったんですね。
子どもさんが発達障がいグレーゾーンだったり、不登校だったりすると、そういうことってよくあると思います。
自分は辛いから話を聞いてほしい
でも、相手は何かアドバイス的なことを言ってくる
「そんなこと100も承知だしっ」
「そんな簡単にできるくらいなら今頃やってるわ」
そんな風に思うかもしれません。
でも、相手に善意があるかどうか、相手が感じいいかどうかは関係なく
自分と違った考えを持った人を大切にしてみてください。
ブリーフ・セラピーという心理療法の基本原則に
「上手くいっていることはそのまま続けなさい。上手くいかないことは今すぐやめなさい。その代わり、何でもいいから他のことをしなさい。」というのがあります。
でも、自分の頭で考えられる、何でもいいから他のこと、なんて限られているんです。
でも、あなたと意見の違う人、考えの合わない人、感じの悪い人は違います。
あなたと全く違うものの見方、考え方を持っています。
だから、相手の感じはひとまず置いておいて、言っている内容に着目して、とりあえずやってみる、というのがオススメなんです。
私はその方のおかげで、自分には無い見方を出来るようになりました。
視野を拡げてもらいました。
なので、ちょっと行動が変わりました。
お母さんの心配を聞くのではなく、お母さんが今やっていることを聞いてみる。
お母さんの行動の中に、子どもさんとの関わりのヒントがあるかもしれないからです。
そして、表面には現れていないけど、その子は動いている、という視点を持って見てみる。
というのを実践中です。
あなたの耳が痛いことを言ってくる人、感じの悪い人は、あなたにとって救世主となりえます。
どうぞ、態度ではなく、ことばに耳を傾けて、とりあえずやってみてください。
今日も読んでいただきありがとうございます。