今日は本の代わりにこちらをご紹介します。
国立特別支援教育総合研究所『災害時における障害のある子どもへの配慮』です。
障がいのある子どもたちも、たくさん避難されていると思います。
ただ、障がいによっては見ただけではわかりにくく、それゆえにわかりやすい対応が得られにくいことが考えられます。
なので、障がいの有無に関わらず、どの子と接する時にも使える対応を今日はこのサイトからここに書きます。
子どもは大人の希望です。
特に災害時には、子どもの子どもらしさに大人が慰められることもたくさんあると思います。
でも、子どもは大人と比べ経験が少なく、情報や知識も少ないので、これまで知ったことと想像力で一生懸命今の状況を理解しようとします。
それに心が耐えられない状況もありますので、昨日書いた「乖離」が起きやすいこともあります。
「建物に学ぶ、ストレスの逃し方」
笑顔で元気で大人が癒やされたとしても、けっして油断してはいけません。
やってはいけないこと
子どもは見た目以上に不安を感じています。
中には「自分が悪い子だからこんなことが起きたんだ」と思う子もいます。
なので、子どもは1人にはしないでください。
犯罪に巻き込まれないためにも、家族や友人、仲間などグループで子どもと大人が一緒にいましょう。
大人も忙しいので、子どもの話を聞くことが難しいかもしれません。
子どもには大人にはない視点があり、子どもの話には重大なヒントが隠されていることがあります。
なので、子どもの話をゆっくり遮らず最後まで聞いてあげてください。
ましてや無視はしないであげてください。
状況が落ち着いて、これまでと同じ毎日が戻ってきた時、子どもが自分の心を取り戻すためにも、
子どものために大人がやること
子どもはネガティブなことを言うかもしれません。
「あ~あ~、何でこんなことやらんといけんの?」こんな風に。
そういう時、大人もピリピリしていますから「こんな時に、そんなこというもんじゃない」と叱り飛ばしてしまうかもしれません。
子どもが不安を言えるというのは、心がまだ頭と繋がっているということです。
笑顔を作る必要はありません。
「うん。そう思ったんだね。じゃあ、続けてこれしよう。」
否定せず、「そう思ったんだね」と受け留める。
そして、今やるべきことをやる。
それだけです。
受け留められればそれ以上は言いません。
「いいから大人しくしてなさい」
多動傾向の子は何も役割がないと、よけい多動になります。
何か役割を持たせてあげてください。
そして、聞くだけでは不十分だったり、混乱して何をどうするのかわからない時があります。
言う時ははっきりと「これから大切なことを3つ言います。」という風に、
何を話すのか、いくつ話すのか伝えてあげてください。
難しい時はメモを書いて渡してあげてください。
見通しが立ち、不安が軽減します。
脳の信号が乱れると、混乱したり、パニック、イライラなどが起こりやすくなります。
水があれば水を飲ませてあげてください。
ゆっくり静かに飲みます。
そして、小さな子にするようにトントンと同じリズムで軽く触れてあげます。
落ち着いてきます。
どうか、子どもさんを守ってあげてください。
1日も早く平安が訪れますように。
今日も読んでいただきありがとうございます。