今日は本のご紹介
内容(「BOOK」データベースより)
「アサーティブ行動」って何?
不平等な人生も不完全な自分も全て受け入れ、
肯定的に生きていく。
あなたの「過去」は変えられなくても、
あなたの「今」は変えられる。
その道しるべが「アサーティブ行動」なのです。
コミュニケーションってなんだと思いますか?
一般的には、「情報の発信と受信」と言われています。
何か情報を発信する人と、それを受け取る人がいて、初めてコミュニケーションとして成立します。
要は自分1人ではコミュニケーションは成立しない、ということですね。
しかし、自分と相手がいるにも関わらず、「コミュニケーションが全く成立していない」と感じる場面はけっこう頻繁にあります。
子どもなんかよくありますよね。
「一生懸命説明してみたけど、まったくわかってない」とか、
「なんか一生懸命に子どもは話してくれるんだけど、何のことかさっぱり」 なんてことが、私も時々あります。
電話を思い出してください。
電波の状況や雑音で上手く話が聞こえない、とか、
何度も相手が「は?」と聞いてくるなんてこと、経験したことがないですか?
そんな時、何回も伝えるうちに、だんだん腹が立ってきますよね。
そうなんです。
私たち、自分の思いが上手く伝わらないときや相手の意図がよくわからないときに、怒りを感じてしまうんです。
電波や雑音が悪いとわかっている時にはまだマシです。
もし、面と向かって話をしているのに全く通じてない、全く意味がわからない。
そんな時は、相手に怒りを感じてしまう。
それがいつもだったら、諦めが生じ、怒りは無気力となってしまいます。
これね、けっこう夫婦関係の中で見られます。
色んなご相談をいただきますけど、相談されるときにはたいがい、もう無気力な状態。
「あの人はどうせ言ってもわからんし」
「私の話を聞く気がないんじゃけぇしょうがない」
なんて言葉はよく聞きます…。
でも、そんな人たちに共通するのは「自分の伝え方には気づいていない」
気づいていても「私のいい方が悪いんかもしれんけど」って
「けど」って何?
そうなんです。
ほとんどの人は
これです。
で、この本。
アサーションとは「さわやかな自己主張」です。
自己主張というと、私たち日本人はなんとなく良いイメージを持っていない。
相手のことを無視して、自分の言い分ばかりぐいぐいと通そうとするイメージ。
アサーションの言う自己主張は、
自分もOK、相手もOK、と存在を認めた上で、
自分の考えや思いを
いいですか?
あいまいで、相手の受け取り方に依存した言い方はトラブルの素です。
例えばはっきり断れない人は、必ず雰囲気でわかってもらおうとします。
「ねぇねぇ、この本貸して」
「(え?私まだ読んでないんだけど)えっと、これ買ったばかりなの」
「そうなんじゃ!じゃあ、すぐ返すねありがと」
こういう感じ。
どうして(え?私まだ読んでないんだけど)を言わないんでしょうねぇ?
これで、「あの人マジ、空気読めん」とか言っても意味無いですよ。
相手に悪気は無かったかもしれないし。
人に空気を読ませようなんて、傲慢な考えは捨てましょう。
自分にも相手にも気持ちいい伝え方、それがアサーションです。
アサーティブに言ってみると
「ねぇねぇ、この本貸して」
「私まだ読んでないから、私が読むまで待ってくれる?」
こうです。
何をどうしてほしいのか?自分はどの様に考えているのか?
身近な人こそ、しっかり伝えることが大切です。
そうすると、人を必要以上に嫌いにならないし、自分のことも嫌いになりません。
トラブルも減って平和です。
はじめはぎこちなくてOK。
慣れてないんだから当たり前のことです。
思い遣りのあることばを選べば、はっきりと言ったからといって嫌われたりしません。
だから、ちょっと自分にも人にも正直になってみませんか?
今日も読んでいただきありがとうございます。