今日のポイント
大切なのは応答性。 ですが、あくまでも求められてから応えるのが鉄則です。
失敗に耐えられないのは誰?
子どもが失敗しないかとハラハラする
そして、できたらホッと胸をなでおろす
そんなことってありますよね。
つい、子どもが失敗しないようにお膳立てしたり、手を貸したり
そんな、失敗を危惧する親の手助けが、子どもの学ぶ力を高めることに役立っていないとしたら、どうしますか?
親が心配するのは当然のことですが、その手助けや口出しやアドバイスは、結局のところ親の気が済む、という意味しかないのかもしれません。
子どもは失敗した方がいい
実は子どもは失敗した方がいいんです。
子どもはすんなりうまくいく経験と、うまくいかなくて何度も試行錯誤する経験の両方を通して知識(既有知識といいます)を増やし、
自己効力感(できる!大丈夫!という自信)を高めていくんです。
自己効力感とは、全部がうまくいくことで培われるのではなく、試行錯誤する体験の中で
「自分にはいろいろな課題に対応する力があるんだ」という経験と自分に対する信頼があって初めて、培われていきます。
予想と実行の一致ループ
予想を立てなおす
試す
・
・
・
うまくいく
予想と実行の不一致ループ
例えばこんなこと
先月末、こちらのDream Tech Schoolさんの子ども向けプログラミング教室
「1日無料体験」に息子を連れて行ってきました。
ウェブサイトは こちら
MIT(マサチューセッツ大学)で開発された、誰でも使えるプログラミングソフト「Scratch(スクラッチ)」を使って教えていらっしゃいます。
後ろから息子の動向を見ていると、「やっぱり先生の話は聞いていない」
でも、ほめてもらいたい気持ちはあるんですね~。
一生懸命、他の子と競うように「できた」とか「かんたん」とか叫んでいました。
そんな息子を見ていて気づいたこと。
息子は「これってあれやったらどうなるんじゃろう」と疑問に思ったらすぐ試してみたい。
試す
↓
うまくいかない
↓
試す
これを繰り返して、うまくいく方法を自分なりにみつけようとしている
(そして、みんなとは全然違うことに…)
(そっか~。不一致ループ回しとるんじゃねぇ~。ただいま学習中かぁ)
と同時に
(じゃけぇ、人の話を聞かずに全然違うことをしとるんだね~)とも思いましたが…
大切なのは失敗をしないことではなく
実はこの不一致ループにしても、一致ループにしても、重要なのは環境の応答性なんです。
人間には本来、学ぶ力と学びたい欲求が備わっています。
だからどんな子どもも「どうなるかな」という探究心を持っています。
それに周りがどの様に応えるか、がその子どもの学習と自己効力感を伸ばすのです。
特に幼児の間はとても大切です。
周囲が喜ぶことで、自分には喜ばれる価値のある人間だ、という意識が生まれるのです。
それを心に留めることが出来るようになると、1人でもああでもないこうでもないと試して、自分で自分を喜ばせることができるのです。
結果的にこれで不登校も減る、と私は思っています。
大切なのは応答性
ですが、あくまでも求められてから応えるのが鉄則です。
頼まれてもないのにあれこれ手出し、口出しするのはルール違反ですよ。
(私も体験中に何度も息子に声をかけようと思いましたが、思いとどまりました)
「見て」と言われた時見てやる
それが元気の素になります。
そうしたらだんだん「見て」が減ってきます。
自分で自分にエネルギー補給できるようになってくるのです。
今日も読んでいただきありがとうございます。