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思春期の子どものやる気を奪う簡単な方法 2016年8月公開記事

2022/07/17

今日のポイント

「やばい」と言っているのは「そんなことないよ」と言ってほしいからであって、自分を先に落とさなければならないような心理状態にあるということ。


思春期は難しい?

中学校での数学講師をしていた時、よく言われていたのが

「中学生って難しい年頃ですね」

「中学生なんて大変じゃないですか」ということば。

私からしたら、

中学生だろうが

幼児だろうが

小学生だろうが

高校生だろうが

大学生だろうが

社会人だろうが

主婦だろうが

高齢者だろうが


人間は難しい


だって、自分とは別人格なんだから当たり前のこと


でも、多くの子育てをしている方がそういうので、きっと思春期特有の反抗期に四苦八苦しているんでしょう


最近読んだこの本

にも思春期に対してこんな記述がありました。

私はかつてものの道理がわかったご近所さんにこんな助言を受けたことがあります。


「どうしても何かをやらなきゃ行けない場合には、三つ選択肢がある。

一、自分でやる。

二、大金を払って人にやってもらう。

三、ティーンエイジャーにそれをやっちゃいけないと言う。」

(中略)

ティーンエイジャーにとって、こうした個としての感覚の出現は、何かにつけ親の支配を受ける子どもの役割から脱却し、あらゆる権利と義務を伴う大人の役割を目指そうとすることを意味しています。

確かにこれはやっかい



人生における思春期の役割


思春期は、大人になるには欠かせない時期です。


自分の力を試したり、正義感に燃えたり。

(かく言う私も中学3年生の時は、大人の理不尽さにいちいち怒りの炎を燃やしておりました)


半ば社会的潔癖症とも思える、思春期の子どもたちの鋭い感覚や、世の中の公平さを求める純粋な気持ちを忘れないでほしいし、

この時期の子どもたちに、もっと自信をもってものごとに取り組んでほしいんです


なので、マインドマップ親子講座に本当に来て欲しいのは実は中高生だったりします。


でも、中学生ともなると塾や部活で忙しく、なかなか時間が取れない子どもさんが多く、1日や半日を講座に費やすのが難しいようです



思春期の子どものやる気を奪う簡単な方法とは・・・

思春期特有のあまのじゃくな特徴も踏まえつつ、子どものやる気を奪う簡単な方法が1つあります。


それは、失敗を自虐的に笑うことです。

その子だけでなく、親自身もです。


最近のことばで言うとdisる(ディスる)というやつです


例えば

  • 「ちょっとなにそれ!全然わからんじゃん」
  • 「あ~やっぱりできんわ~」
  • 「全然だめ。下手くそすぎる」
  • 「ちょっとそれやばい((笑)」

などなど。


心理学では、これらのことばは【セルフ・ハンディキャッピング】と呼ばれます。

つまり、自分で自分を先に落としておいて、後で傷つくのを防ぐ。


はじめから言い訳をしている状態のことです。


テスト前に「やばい全然勉強しとらんわ」というあれですね

(これ言う人、たいていやってますよね~!これさえ言えない私は本気でやってませんでしたからorz)


友達同士ではそういうコミュニケーションの仕方もあるとは思います


が、家でこれをやるとあっという間に自信のない、人から見ても魅力的でない子に育ちます


というのもここに本心はないからです。


「やばい」と言っているのは、「そんなことないよ」と言ってほしいからであって、自分を先に落とさなければならないような心理状態にあるということなんです。


でも、家族全員でそうやってセルフ・ハンディキャッピングしまくって、お互いにそれぞれのできてないところを揶揄する(ディスりまくっている)そういう文化のお家ではどうでしょう


そんな家庭で育つのは、自信のない、言い訳をすぐ考える、卑屈な子どもです



子どものやる気も自信も奪うのは簡単

子どもの自信を奪うのはとっても簡単


その子を認めなければいいんです

そして、親自身も自分を認めなければいいんです


思春期は、人と自分を比較して、自分にできることできてないところの違いを明確に意識する時期です。


「あの子にはできるのに、私にはできない。」

「私はあんな性格じゃない」


そして、それが自己卑下につながりがちな時期でもあります。


だから、子どものやる気も自信も奪うのは簡単です


子どもが

「あの子にはできるのに私にはできない。」

「私はあんな性格じゃない」と言った時に

「ほんまよもうちょっとできたらよかったのにね」とか

「お母さん、もっとカワイイ子が良かったわ~」とか言うと

例え笑いであっても、子どもは簡単に傷ついてくれます



ついでに人前で

「うちの子ほんまに全然だめなんよ」と言えば、もっと簡単になりますよ


もし、

「うちの子そんなん言っても全然傷つきませんよ、全部笑いで返しますよ~」と

そんな家庭があればもう大成功


子どもは自分のことを自虐的に見て、落とすことに対して脳をフリーズさせてその場に対応しています。



笑いながら

「まだできてないじゃん」

「全然だめじゃねぇ」

「うわ!なにそれ?」と言い続ければ、簡単に子どもは順応してくれます。


子どもにとって、帰る場所は家しかありません。


お金もないし、車も運転できないし、自分で食べることも生活することもできない。


だから、家庭に家族に、命を預けるしかないのです


そこで、親は選択できます。


その家庭を、どんなことがあっても一人ひとりの力を認める場にするか

笑いながら力を奪っていく場にするか。


どちらでもお好きな方をどうぞ


自信のない子どもにする上でやってはいけないことは、「大好きだよ」「味方だよ」「大切な存在だよ」と伝えること。


これやると根拠のない自信がついちゃいます



今日も読んでいただきありがとうございます(*´ω`*)

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