「計算カードはぱっぱと早くできるんだけど、文章の問題で足し算を使うか引き算を使うか迷ってるみたいで…どんな声掛けをしたらいいでしょう?」
そんな質問をもらいました。
計算カードはほとんど瞬発力と暗記です。
私たち大人が25の2倍を50、とおぼえているのと同じ感覚ですね。
慣れてくれば、頭の中で数字を操作しているわけではありません。
慣れるまでは手を使うかもしれませんが、それは目に見えない「数字」を、目に見える「かず」という、モノに置き換えて計算するという工夫です。
覚えてしまえば使わなくなるかもしれませんが、覚えていないと絶対にいけないというわけではないので、「手を使わない」を目標にする必要はないと思います(私たちだって、計算機を使わないって目標は立てないですよね?)
で、計算カードとは違って文章題は、
「文章の意味を捕まえてそこに数式を当てはめる」
という、計算とは違うプロセスをたどります。
なので、文章を読んで「これは足し算」「これは引き算」と判断できる、自分なりのルールを見つけられるように言葉がけしてみます。
「何算を使うかはこの中にヒントがあるんだって。どれだと思う?せーので言ってみよう」とか、
解けた時に「なんでこれは足し算ってわかったん?」とか。
お母さんから
「ほら、ここに『ぜんぶで』って書いてあるでしょ?じゃけぇ、足し算なんよ」と
教えてもらうよりも、自分で見つける方が記憶に残ります。
また、次にかけ算・割り算と演算法が変わっても、子どもさん自ら「自分でルールを見つければいいんだ」という視点に変わります。
教えてもらってできる子ももちろん大事ですが、自分で工夫して見つけられる子に育てていきたいですね。
春休みは市販のドリルでかまいません。
やりながら、ちょっと声掛けを意識してみてください。
今日も読んでいただきありがとうございます。