先日、息子が私の仕事部屋に来て並べてある本を見ながら
かあしゃん、発達障害ってなんなん?
と聞いてきました。
小学2年生にわかりやすく発達障害を説明する…。
かあしゃんは、頭の中にやらんといけんことを覚えとくのが苦手だったり、
あと、おっちょこちょいですぐモノを落としてしまったりするところがあるんじゃけど、
Kくんはそういう困ることとか、難しいこととか、苦手なことない??
う~ん、そうじゃねぇ。暗いのとか大きい音が怖いのとか?
そういうのの中で、頑張ったり、慣れたり、練習したりしてもできるようにはならんものってあるじゃん。
例えば、Kくんが映画館が怖いのって別に頑張ったけぇってできるようにはならんじゃろ?
完璧な人間っておらんけぇ、みんな何かしら苦手なこととかあって、
それの中で努力とか練習ではみんなと同じくらいにはならんのがあるのが発達障害かねぇ。
Kくんの周りにも色んな人がおるじゃろ?
じいちゃんとかばあちゃまはお耳がだんだん聞こえんようになってきたり、目が見えんようになってきとるしね。
みんな色々あるじゃん。
そういうのの中で、人の気持ちがわかりにくいとか、お勉強で漢字がなかなか覚えられんとか、
大きな音が怖いとか、人がいっぱいおるとしんどくなるとか、聞いたことをすぐ忘れてしまうとか、そういう人もおるんよね。
そういうので困ったり、お手伝いが必要だったりする人のことを発達障害って言うんよ。
ふ~ん。そうなんじゃ~。
かあしゃんは、みんな何かしらの発達障害を持っとると思うんよ。
じゃけぇ、工夫したり助けてもらったり、みんながしたらいいと思う。
じゃけぇ、かあしゃんが助けてって言ったら助けてほしいし、
Kくんが助けてほしいときとか、工夫したいけどどうしたらいいかわからんときは聞いてほしいな、って思うよ。
なかなか難易度の高い問いでした。
息子が全部理解できたとは思えませんが、少しずつまた機会があるごとに伝えたいと思った出来事でした。
そして、自分自身をよくよく理解しようと努力していると、人との違いに対してとやかく言うことが減る、と私は思っています。
というのも、
以前やっていた「自己分析ワークショップ」で自分のことをいろいろな角度から分析するという、
グループで2週間に1回のワークを2年位続けると「なんだか人に優しくなれるようになってきた」という人がすごく増えたんです。
3グループくらいやったらどのグループでも半分くらいの人が同じことを言うんです。
中にはそうならない人もいるんですが、それでも何かしらの変化があるんです。
なので、
自己分析をしてみるのをおすすめします。
そうすれば、発達障害が特別なものではなくて、多かれ少なかれ自分の中にも似たような特性があることがわかると思います。
そうすれば、言い方や伝え方、受け取り方を工夫することができます。
多くの人は、誰かの発信したことばやしぐさを、シチュエーションや場の雰囲気で必要以上に読み取り過ぎているのかもしれません。
そして、それが当たり前になりすぎると、他者にも要求してしまいます。
発達障害はけっして他人事ではなくて、誰もに関係することであり、
学んでおくといろいろと工夫するときのヒントもたくさん見つかってラクになれることがあるのです。
そうは言っても、私もまだまだわからないことがたくさんあります。
どうかいろいろ教えてください。