息子の2年生最後の参観日が終わりました。
今回は、ちょっと性教育と心の成長について…。
なかなかおもしろい内容でした。
そして、授業の最後には
「今日のこの授業でわかったこと・気をつけようと思ったことを書いてみましょう。」
と感想文を書く時間がありました。
概ね10分。
息子は、何やら名前を書いたあと鉛筆が止まっていた様子…。
その後、クラスの懇談で先生から渡された紙は…
うん。手を描き加えたんだね…。
家に帰ってから、息子に聞いてみました。
ねぇねぇ。
感想何も書いて無かったけどどうかしたん?
だって、何も思いつかんかったんじゃもん。
え?!全くなにも?!
頭の中って、だいたいいろいろ浮かんどるものじゃけど、全くゼロ?!
そうなんじゃ…
だって、先生も5行(は、書けるよね)とか言うし…
もし、書けるとしたらどんなの書いたらいいとかあったん?
だって、なんか良いのかかんといけんし。
最近の息子は、
という気持ちが強いらしく、しきりにそんなことを言っていて、
あのねノート(週末の日記)をみんなの前で読んでもらえるようにおもしろいのを書きたい。
とかそんなことばかりを言っています。
その割には、傾向と対策が甘く、
先生がどんなのを読んでいるのか、内容を聞いても
う~ん。覚えとらん。
今まで、自分の日記でどれが読まれたのか聞いても
う~ん。覚えとらん。
で、
あのさ、物事には適切な努力の仕方というものがあるわけよ。
君がやろうとしているのは、何のデータもないところでただ闇雲にがんばろうとだけしとる、っていう
単なるエネルギーの無駄遣いなんよ。
じゃけぇ、適切に努力するためには、情報が必要なんよ。
今週はどんな日記が読まれたのか、聞いてきなさい。
と説教したりしてました。
さて、話は戻って。
冒頭のこの白紙の感想。
どうも
という思いだけが上滑りしているようだったので、
あのさ~、もしかしてすごいのを書きたいって思っとって
頭に浮かんだのはどれもすごくなさそうで、いいのが書けんけぇって
いっこも書かんかった、っていう感じ?
と聞いてみると…
うん。そう…。
やっぱり…というわけで、こんな話をしました。
いい。
頭の中にどんなにすごいのが浮かんだとしても書かんかったら、それは他の人にとっては無いっていうことなんよ。
それに、頭で考えるよりも、10個くらい考えたことを書いてみてその中からいいのを見つけるほうが簡単なんよ。
すごいことを思いつきたくて0なのと、しょうもないけど10書いとるのだったらどっちがいいの?
10がいい。
わかった。
ほんじゃったら今度から感想を書くときは、しょぼいのを書いてごらん。
そしたら、ちょっといいやつ出てくるけぇ。
わかった。
じゃあ、今しょぼい感想を1つ言ってごらん。
えっと。
男の子にも、いのちのもとがあるのを初めて知りました。
ほら~。できるじゃん!
と、いう感じでその場でとりあえず1つやってみて、成功体験を積ませるのがいつものやりかたです。
叱りっぱなしや、注意しっぱなしにするとそれは、失敗体験となります。
その場でとりあえず、やってみてうまくいけば、
それが成功体験となり、次も実現できる可能性が高くなりますし、再現もしやすくなります。
ま、このあとにちょっと欲張って
よし!もう一こくらい言ってみんちゃい!
とか言って言わせたものの、うまく言えなくて、
かあしゃんがKくんのことばをわかってくれん
とかって、泣かせたんですけどね…。
忘れないように、筆箱に貼っておきました。
まとめ
もしかしたら、「感想が書けない」は「良い感想が書けない」なのかもしれません。
子どもなりに「自分でハードル」を上げている可能性があります。
そういう場合はあえて「しょぼいの」と言ってやることで、そのハードルが下がることがあります。
子どもが「書けない」にはそれぞれいろいろな理由があるので、母のカンとじっくり聞くことでその辺見極めてください。
でも、別の見方はないかな~というのはいつも考えてみてください。
今日も読んでいただきありがとうございます。