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さてさて、
うちの子、音楽を聞きながら勉強してるみたいなんですが、それってどうなんでしょうか?
というご相談。
子どもさん本人に聞いてみると
でも、音楽聞かないと勉強できん!!
と言って、二人の話は平行線…。
で、私としてどう対応したかというと…
一応科学的には「効果がない」と出ていることを説明しました。
でも、この「効果がない」というのは、統計的に言ってということなので、全てに当てはまるわけではないんです。
大部分の人はそうだけど、それが絶対ではない。
例えば、タバコはガンのリスクを高めるし健康に良くないことは周知の事実です。
が、中にはガンガンに吸っていても元気で長生きする人もいるわけです。
同様に、「音楽は作業効率を下げる」という研究結果が事実としてあっても、目の前にいるその子がそれに当てはまっていない可能性もあるんです。
なので、それを検証することを提案しました。
あのさ、一応心理学の研究では「音楽を聞きながら勉強しても勉強の効果は下がる」っていうのがあるんよね。
でも、中にはそれが当てはまらん人もおるんよね。
で、〇〇くんが当てはまらん人か当てはまる人かわからんけぇ、実験してみていい??
で、社会でも理科でもなんでもいいんですが、とりあえず暗記系の簡単な問題をやります。
1ページは音楽を聞きながら。
とりあえず時間も計ります。
もう1ページは音楽無しで。
こっちも時間を計ります。
で、別の数学とか英語とか思考力を必要とする問題を30分程度やって、それぞれ先程やったページの問題にどの程度答えられるかやってみます。
(筆記で答えてもらってもいいんですが、たいていこういうこと言い出す子は書くのが苦手だったりするので私は口頭で答えてもらうのをよくやります。)
記憶は初めの方と最後の方は覚える確率が高くなるので、ランダムに答えたほうが公平な結果が得られると思います。
ある子どもさんの場合、正答率は
音楽を聞きながら・・・45%
音楽なしで・・・80%
と明らかだったので、音楽なしがいいね、ということになりました。
こんなふうに、私が生徒さんと話をするときは一応事実を伝えた上で本人にはどのように当てはまるのか、本人にとっていい方法はなんなのかを検証していくことが多いです。
でもね、でもね、
それでも音楽を聞きながらやりたい
ってその子は言うんです。
なので、親御さんも交えて「音楽を聞きながら」やることについて、もう少し協議してみました。
まとめ
「音楽を聞きながらの勉強は作業効率を下げる」が、それが目の前のその子にいつも当てはまるとは限らない。
今日も読んでいただきありがとうございます。