今まで、私は
『甘やかしてだめになった子』
というのを見たことが無い気がします。
だから、
「甘やかしていいんだろうか…。」
と悩んでいるお母さんがいらっしゃったら、子どもが求めて来たときには
しっかりハグしたり、頭をなでたり、好きなものを作ってあげたり、がんばりやねぎらいを伝えたりしてほしいなって思います。
少々、ほめまくってもだめな子になったりしません。
特に、不登校になりかけているときに
お母さん。しんどいけぇ、休みたい。
って言われて、悩むお母さんはたくさんいると思います。
あ、そう。
じゃあ、自分で連絡する?
お母さん連絡しようか?
って答えればいいと思います。
「ここで頑張らせないと逃げぐせがつくんじゃないか?」
と言われるお母さんいらっしゃいますけど、
そこまで頑張って、やっと言えたなら逃げグセとかじゃあ無い気がしますけどね…。
子どもが弱みを見せるって、案外決心のいるものですよ。
ただ、「甘やかす」と言っても、
〇〇ちゃん、どうしたの?
何がほしいの?
△△?
違うの?
じゃあ、この◻◻はどう?
どう?
いいでしょ?
ほら。
良かったねぇ。
というような、本人が何も求めて無いのにどんどん与えて、
本人の言葉を聞かずに
一方的に自分が感じていることを共感するように強要して…
というのとか、
もう話ができる年齢の子どもがぐずっていて
はっきりと言ったり伝えたりせず意思表示なしで、赤ちゃんのように
ぐねぐねと何も言わずうーうー言っている子どもに対して
どうしたの~。
ほら、みんな見てるよ~。
恥ずかしいよ~。
〇〇したいの~。
じゃあ、これにする⁇
こっちはどう?
というふうに
子どもが機嫌を直すまで機嫌を取り続けるのも適切な甘えとは違います。
これはただのご機嫌とりですね。
そんな「親の育て方の影響力」についてのお話を先日ウェブ講座でしました。
ウェブ講座について詳しくはこちら
私の尊敬する佐々木正美先生も言われていましたが、
『十分な甘えの先に自立がある』
と私も思います。
甘える=安心してそのままの自分でいられる
だと私は思います。
日本の大学生394人におこなったある調査研究では、
というような親の行動や言葉を多く感じている子どもは
すねたり、ひねくれたりといった
わかりにくい、ちょっと屈折した態度を持っていることがわかったようです。
一見うまくいっているように見えても
子どもを過度に子ども扱いする
つまり、
〇〇できる?
一人で大丈夫?
と心配したり
お母さんが代わりにやっておくね
お母さんに任せておけばいいの。
あなたは何もしなくていいの。
といった子どもの仕事をとるようなことは
子どもに
あなたは大人にならなくていい。
子どもという無力な存在でいてほしい
というメッセージであったりする。
こんな風にいうと、
いやいや。
私は、本当にいやいややってますよ。
本当はあの子がやればいいのに、いつまでたってもやらないから、こっちがイライラしちゃって。
と言われることもしばしばありますが、
いい方が違っても、結局やってあげるなら大して違わないのです…。
どちらにしろ、
そういうコミュニケーションをすると、子どもは自立しづらくなるのだなぁ。
とまとめながら思いました。
最近読んだ本に、
【家族には愛情ではなく親切を!】
という表現があり、いたく共感したんですが、
なんでもかんでも侵食して、あれこれ世話をやくのが親の役割ではないという話でした。
まとめ
お母さんのための心理学講座ではさらに突っ込んで
「じゃあ、親が子どもにできることは?」
という話をしたりしています。
今日も読んでいただきありがとうございます。