私が最近読んだ本で、紹介したら結構な反響があった本です。
私のインスタは、ほぼ読んだ本の記録に使ってまして、
(あとはマインドマップの紹介。よかったら#kiebooksで検索してもらうと私の読んだ本の一覧出てきます。)
こんな風に投稿しました
今日、ちょうど看護学校での授業が「老年期」だったので、紹介しておきました。
そしたら、「読みたい」という生徒さんからの感想がたくさんあって、メモしてくれた方もたくさんいました。
老年期の解説をするとき私が必ず入れることが2つあります。
①第二次世界大戦の影響を考えること
現在の高齢者は、1945年前後に生まれた人が多いと思うんだけれど、
その上の世代は戦争で人生が大きく変わった人ばかり。
日本は敗戦国で生きていくのに必死だったから、心のケアはされていない。
人々は戦争での傷つきをそのままに子どもを育て、復興に邁進していた。
となると、きっとアルコール依存症や暴力も多かったはず。
そういう中で育ってきた人たちの中にはもちろん愛情深く育てられた人もいるだろうけど、
多くの人が「人間関係の構築の仕方」を学習しそこねたり、
傷が癒えないまま今日まで来た人もいる。
また、子どもよりも生活を、で幼少期から祖父母に預けられたり、
今ならDVだけど、そういう概念がない中で面前DVによる心の傷を持っていたり、
養子に出されていたり、家族以外の人と住んでいたり、とさまざまな経験をもっていたりします。
そういう人たちが一生懸命、仕事に生きて、子育てに生きて、そして今の私達がいる。
そういう時代背景を意識して、目の前の人を感じてほしい。
そんな風に話します。
そして、
②テクノロジーの発達の変化を意識すること
サザエさんのお家で玄関に電話があるのはなぜか知っていますか?
他所の人が玄関で電話を借りやすいようにするため、です。
私達が当たり前に使っているスマホやインターネット。
こういうのも、トトロやサザエさんの世界に生きていた人たちにとっては
ほとんど魔法と言っても良いような品物です。
だって、薪をくべてお風呂に入ったり、テレビが無いから電気屋さんの前に集まったり、そういう時代に生きていたんですよ。
そこからじわじわ変化していったとしても、やはりインターネットは未知です。
人間というのは「わからない=怖い」になりがちです。
そして、学び続けなければますます知識は古いものになり、理解力や意欲も低下します。
残念ながら、学びをやめてしまうと、怖いものは増えていくのです。
価値観を変更せざるを得ない時代に私達も生きていますが、高齢者の方々もそれを余儀なくされてきました。
そういう中でうまく価値観をアップデートできた方もいればそうでない方もいる。
それぞれがそれぞれの知恵と工夫を持って生きて来られていますが、それが私達に理解出来ないこともあります。
眼の前にいる人がどのような生活背景や歴史を持って今そこにいるのか、に興味を持ってみてください。
こんなお話をします。
昭和という、人生や価値観を変更せざるを得ない状況にあった人たちが、今の社会の土台を作って、そこで生まれ、育ったのが私達です。
眼の前の人に興味を持つこと。
共感よりもそっちの方がわかりやすいかな~。
私は共感するのは得意じゃないけど、
前回書いた「味方になる」と「背景に興味を持つ」はいつも意識してやるようにしています。
まとめ
高齢者に限らず、背景に興味を持ってみると違うものが見えてきます。
今日も読んでいただきありがとうございます。