昨日は、卒業した生徒さんの結婚式に参列してきました。
初めての教え子の結婚式。
彼女との出会いは12年前。
私が家庭教師を不登校・発達障がいに絞る前の生徒さんです。
本当に本当に
美しく成長して
原稿用紙半分の作文を書くのも「いや~書けん~」って言ってたのもいつの話やら。
立派なご両親と妹への手紙を書いて、
もうね、涙…涙…。
幸せのおすそ分けをしてもらいました。
ここまで12年。
彼女のお母さんの、子どもさんへの接し方は私自身本当に勉強になりました。
それは、発達障がいとか定型発達とか関係ないところで子育てをする上で、本当に重要だと思うところなんです。
当然ですが、きっと私に相談していただいたことよりも何倍も何十倍も、たくさんの悩みや葛藤、迷いがあったと思います。
それでも、一生懸命にそのときにできることを考えて、
子どもと一緒に悩んで、泣いて、笑って、寄り添っていらっしゃいました。
そんなお母さんのされてきたことの中で私が素晴らしいな、と思っていることを今日はお伝えします。
1子どもの良いところをみつけ、伝え、信じ続ける
お母さんは彼女の良いところ
・素直である
・自分に合う人をみつける勘が鋭い
・自分で決めたらちゃんとできる
というところ(本当はもっともっとたくさんあります)を本人にも、周りいる人にも伝えるし、そういうところをいつもに信じて対応し続けてこられました。
2なるべく多くの大人に関わってもらう
これは一昨日の就活の報告に来た卒業生の親御さんもそうなんですが、子どもさんのために学校の先生をはじめ、いろいろな場所に彼女の居場所を見つけておられました。
学校だけじゃない
家庭教師だけじゃない
多くの大人が関わることでみんなで彼女を見守っていく、という形を作っていかれました。(私のお隣の席は中学校でお世話になった先生でしたよ)
3本人にわかるように特性について何度も本人に話しておく
これは今、大学生になっている卒業生の親御さんもされてました。
その子自身の取り扱い説明書、といったところでしょうか。(でも、縛る形ではないんですね。母だから気付けることってあると思うんです)
そして、「だから気をつけなさい」という伝え方ではなく「だから助けてもらおうね」と自分からヘルプを出せる方向で導いて来られていたのは、本当に素晴らしいといつも感心しておりました。
その子自身が自分自身について知っておくことはとても重要なことですし、さらにそれについて信頼できる人に自分から相談するように促し続けられているのは、その子自身の力になっています。
4その子が自分でできることを徐々に増やす。
自分のことは自分でやるように少しずつ手放してこられました。
休みの連絡を自分でやることから始まり、高校生になったらアルバイトを始め、携帯料金の一部を自分で支払うようにしたり、悩みごとを自分から相談したり…
自分でやることについては手を出し過ぎない、という点も学ばせていただきました。
5いつでも相談できるように日頃から対話をたくさんしておく
素晴らしい点はまだまだたくさんたくさんありますが、彼女と彼女のご家族との出会いは、私にとっても特別なものです。
お互いの違いが、お互いをもっと分かり合い、仲良くなるためのきっかけとなる、そんな夫婦となるよう末永くお幸せに。
私にとっては、彼女のお母さんの子どもさんへの寄り添い方は子育ての「ロールモデル」となっています。
人生で変えられないことも多くありますが、その中でも自分の思いを貫くところと、周りの幸せのために自分を合わせるところと、どちらもされているお母さんです。
ただ立派なだけではなく、ちゃんと悩んだり壁にぶつかったり、その都度相談したり、助けを求めたり、されてます。
悩まない子育てなんてありませんものね…。
今日も読んでいただきありがとうございます。