前回の記事で
「コミュニケーション苦手な子には、ある程度「型」があると出来ることが増えたり安心して練習できたりしますよ~」
ということを書きました。
詳しくはコチラで
でね、慎重な子や不安を感じやすい子は、とかく失敗を嫌がって、あまりチャレンジはしないし、じれったいことがたくさんあります。
親にとっては励ましのつもりでも、本人は
「やりたくないのに無理やりやらされた~」となることも多く、加減やタイミングが難しいところです。
また、そういう子はしょっちゅうネガティブなこともいいます。
あぁ、もう
はいはい
どうせやりたくないだけじゃろ!
って思わず叫びたくなるような言葉のオンパレード。
(私も仕事では全部かわしてますけど、わが子だったら「めんどくさ~!」ってなってしまうこともあります)
ただ、ここには【思考のクセ】も影響しているんじゃないかと推測します。
基本的に不器用(身体を動かしたり、時間を見積もったりと人によって違いますが)な子が多かったり、
慎重さや不安を感じやすいので、それがでてしまってうまくいかないこと、叱られることが多い
↓
自分はやってもうまくいかないことが多い、と学習する
結果、自分に対して「どうせ何やってもうまくいかんし」という自己概念を形成。
同時に「どうせまた怒られるんじゃろ」という世界への見方を形成。
(さらに、最初は悲しみや不安だった気持ちが積み重なっていくにつれ怒りに変わっていき、いつでも怒れる準備ができていることがあります。)
よって、ちょっとストレスがかかると、すぐにネガティブな発言となって出てしまい、
それがまた周りから疎んじられる素因となって、さらに自己否定的な学習を強化するというサイクルに…。
(無理強いしないで、ちょっとずつ楽しめる。そんなのが一番自然でうまくいったりします)
というわけで、私がいつも使っている言葉がけをご紹介。
そういう子は基本的に「今日、よかったことあった~?」って言っても多分出ません。
(ネガティブなことに目が行きがちになっている生活だからね…。)
なので、「今日マシだったのは?」と聞きます。
いやなことをたくさん喋っているときにも
「そんなに大変な中よう頑張っとるじゃん」「その中でなんかマシだったことってあるん?」
という感じで聞いたりします。
で、必ず最後は
「がんばってるねー!」
「すごいねー!」で、締めくくります。
「疲れたー」には「がんばった証拠だねー!」と返答。
「もういやだー!」には「イヤになるほどがんばったんじゃねー!」とか
「うまくやりたい気持ちがあるけぇこそだね!」と返します。
「うまくやりたい気持ちがあるけぇこそだね!」は、「こんなんできんし!」にも使えます。
「できるよ」と励ますのとはちょっと違う。
一言ひとことが、その子の「もしかしたらできるかも」「もしかしたらがんばりたいけぇかも」という思いに少しずつじんわり届くのです。
もちろん、口先だけではなく本気で思っていることが大切ですよ。
いつの間にか、そんな言葉一つ一つが、大きく根っこを張って「自分ってこれで十分いい!」って思えたらな、と思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。