子どもに対する親のことばって、なぜか使役動詞「○○させている」が多い気がします。
これが、相談場面だと、
となぜか自動詞になるんですよね…。
だけど、子ども本人がやっていることに対しては、
ってまた使役動詞が出てくるんです。
子どもって、すごろくか何かのコマなんでしょうか?
そんな簡単に「動かせる」って思っていいんでしょうか?
簡単に「動かせる」はずなのに、簡単に「動かない」。
そこで、
『あれ こんなはずじゃないのに』ってなるのでしょうか。
でも、私も時々気づくんです。
息子のことを誰かに話す時に『○○するようにさせてる』って…
怖い。
これって、何かの病気なのかしら。
母という病かしら。
で、今回のお母さんのための心理学講座は「脅すって本当に意味あるの?効果的な説得の仕方」でした。
子どもがダダをこねているとき
言う事を聞かなくてどうしょうもないとき
どうしたらいいんだろう?
と思って見られた方には何の救いもない話かもしれません。
でも、昨日のブログにも書きましたが、上手くいっているときが本当に本当に大切なんです。
子どもが
『○○しなさい。』
で素直に言うこときく時間なんて本当に一瞬です。
どんなに小さくても、どんなにオトナになっても、
『イヤなものはイヤ』
なんですよ。
それがね、
表面的に従っているように見せて、実は全くそんなことない。
なんてことがだんだんできるようになってくる。
見えなければ気にならないけど、一度わかってしまうと疑いの目はどんどん強くなる。
そういうものです。
人間は。
事実が何であれ、自分のストーリーを作って見たいものしか見ないし、そのストーリーに入らなかったものは、この世からないも同じ。
じゃあ、どうするか?
とってもまどろっこしいけれど、言い分を最後まで聞くことです。
もう本当にこれしかない。
うちに来る子でもいます。
「今日は全然勉強する気ないよ!」って宣言する子。
「あ、そう。なんか怒っとるみたいじゃけどどしたん?」
って聞きます。
一通り言い分を聞いて、言ったことをまとめて、
「そっかぁ。じゃけぇ、怒っとるんじゃね~。」
とやると、次は勉強に向かいます。
なぜか。
さらにうながす極めつけのことばもあるんですが、これは、しっかりと話を聞いて、思いを受けとめたら、自然に出てくることばです。
(動画ではお話しています。)
で、それより何より今一度考えてもらいたいのは、
『なぜ、私はそんなに子どもに言うことを聞かせたいのか?』
そこに、何の意味があるのか?
そして、それがゆっくり話を聞けない状態、つまり、いつもわ~っとわめいて緊急の状態になってしまうのなら、
それはどういう経緯で起きているのか?
さらに、自分自身は思いを周りに合わせすぎていないか?
あなた自身に余裕が無ければ、子どもの話はおそらくゆっくり聞けないでしょう。
あなた自身が自分の思いを否定していたら、子どもの思いを丸ごと受けとめるのは難しいでしょう。
「結局は自分なんじゃん」
そう落ち込まれる方もいらっしゃると思います。
そう。
自分なんです。
で、そこで落ち込んだってことは、あなたは多分頑張り方が適切じゃない。
すでに頑張っていてそれに疲れてもいるんだけれど、効果が出る頑張り方じゃない。
それは、あなたがダメなんじゃなくて、やり方を知らないだけか、観察が足らないのかもしれない。
わんわん言っているのをいつもおさめないといけないわけじゃないです。
「お母さん、今日はちょっと疲れちゃった。休むね。」
とその場を離れてもいいわけです。
そして、心に余裕がないのならまずはあなた自身が自分に対して
『○○じゃないといけない』
とダメ出しするのをやめてみてください。
そして、
「あ~!!クソ腹っ立っとるわ!」でも
「何もかも嫌になった」でも
頭に浮かんだことをそのままジャッジせずやり過ごしてください。
そんなのをやりながら、ちょっと落ち着いたら、子どもの言い分を最後まで聞いてみてください。
『馬を水飲み場に連れて行くことはできるけど、馬に水を飲ませることはできない。』です。
まとめ
子どもに何かさせようと思ったら自分を振り返るチャンス!!
お母さんのための心理学講座についてはこちらを御覧ください。
現在はこちらでご案内をしています。
今日も読んでいただきありがとうございます。