息子がまだ2歳とか3歳の頃
ジャングルジムが怖くて、
怖いけぇ、嫌だ。
登らん!!
と言っていました。
私は自分が
今、ここで押すのが最善だ
と決めたことは割とやらせる方なんですが、
息子が怖くて
やりたくない!
と言ったことは無理強いしない、と決めていました。
なぜなら親である私の感覚と、息子の感覚は全く違うものだからです。
私にとってお化け屋敷が絶対に嫌なくらい怖いように、
息子にとってのジャングルジムはとてつもない恐怖かもしれないし、
それを無理強いしたところで、
息子には
がんばったらできた
という達成感よりも
怖いことを無理やりやらされた
という恐怖感の方がきっと強く心に残るだろうと思ったからです。
もし、私が大嫌いなお化け屋敷に
「絶対大丈夫だから、ね?」
と言われて行ったところで、
頑張ってやった私、誇らしい!
自分に自信がついた!
とはよっぽどのことがない限りならないと思う。
むしろ、
こんな怖い思いをさせやがって
と思うんじゃないかと考えたから。
怖いっていうのは思いの外、心のエネルギーを奪ってしまう。
大人は気軽に子どもに
「大丈夫だからやってごらん」
と言い過ぎるのではないか、と常日頃から思う。
子どもにとっての
「怖い」
はまさに
「命の危険」
ではないかと思う。
それを何十年も生きていて、
色々経験する中で感覚の麻痺した大人が
もっと素晴らしい景色を見せてやろう
とか
達成したときの気持ちよさを味わわせてやろう
とか
やれば大したことないってわかるんだから、ここで頑張らせて自信をつけよう
とか
勇気の出し方を教えよう
とか変な正義感とか、優しさを持って
子どもの
「怖い」
を笑い飛ばして、「大丈夫」と言う。
(単に、「ほらね~、言ったとおりでしょ~」と言いたい場合も…)
そんなことが案外子どもの
あれ、僕の「気持ち」ってどうでもいいことなのかな?
という疑念になったり、
あれ、僕って大人にとってはどうでもいい存在なのかな?
というアイデンティティの核になったりする。
ものは言いようなのかもしれないし、
言いくるめているだけなのかもしれないけど、
子どもがなるべく自分で決断することが大切だと思うし
どうしても嫌な場合は拒否権も必ず認める。
「大丈夫だからやってごらん」は
共感(ネガティブ感情の受け止め)なしで使ってはいけない
ただし、本当に大切なことは自分で言う、なのでそのへんはこっちに書いてあります。
「大丈夫だからやってごらん」は
親にとっては励ましのつもりでも
子どもにとっては
もしくは
となりかねないので使い所、
要注意です!!
もし後押ししたいのなら
まず共感!!
まとめ
「励ます」って案外難しい。
共感(ネガティブ感情の受け止め)なしで使うのは危険!!
今日も読んでいただきありがとうございます。