今日のポイント
子どもが自分から言ってくる「困った」は大チャンス
先日、息子が寝る前のおしゃべりの時に
「かあしゃん、Kくんねぇ。学校で授業の時に遅れるんよ。
なんでかわからんけど、みんなはもう書いとってKくんはみんなより遅いんよ…」
となんだかしょぼくれた感じで言ってきました。
先日の授業参観で相当私はびっくりしたわけですが、息子は息子でそれなりに気になってきたんだ、と成長を感じました。
(授業参観での私の衝撃はコチラ)
そんな思いを持っているようでした。
私なりの意見(聞いているつもりでもあなた手悪さばっかりしてるよ)とかはあえて言わず、
ひとまず「うんうん。困ってるんだね。がんばりたい気持ちがあるんだね。それはとってもいいことだよ。どうしたらいいか一緒に考えよう。」
と受け止めておきました。
子どもさんがお困りごとを訴えてきたとき実はチャンスです。
本人は
という思いを持っています。
特に、セルフモニタリング力(自分を客観的に見る力)が弱い発達障がいグレーゾーンの子どもさんは
自分が困っているということを感じにくいことがありますから感じた時は大チャンス
ひとつひとつ否定せず「うんうん。」と聞いてあげてください。
そして、先生に相談してみる。
先生は子どもさんを集団の中で見ています。
なので、家とは違う、あいまいで突発的なことが起りやすい状況での子どもさんの様子を知っています。
先生にはとても大事なことなので
そして、連絡帳ではなく封筒に入れたお手紙を子どもに持たせました。
先生へのお手紙に書く内容
先生も一度の30人もの生徒を見るので忙しいですし、1人の子どもにそこまでかまってはいられません。
だからこそ、お願いしたいことは
「教えてください」「困っています。アドバイスをお願い致します。」と簡潔に書きます。
先生からは早速お電話で「指示を口頭ではなく黒板に書くなどしてみます」と言って頂きました。
そして、家でも対応できることは対応します。
家での対応でありがちなのが『子どもに言い聞かせる』
ほとんどの場合意味がありません。
子どもはわかっているんです。
それでもできないから困っているんです。
だから、言ってきかせるよりも
それらを聞いて環境を整えてみることをオススメします。
例えば、息子の場合
そんなことを教えてくれました。
なるほど。もしかしたらペンケースが合わないのかもしれない。
今使っているのは、入学前に好きだったスーパーマリオブラザーズのもの
妄想族の息子
きっとこのペンケースを眺めているだけで、頭の中はマリオと一緒にサーキットにいたり、クッパと戦ったり新しいコースを作ったり忙しいんだろうな…。
あと、2ドア(表裏に入れるところがある)は向いてないんだろうな…
力がまだ弱いから開ける時に力を入れすぎてバンッってこぼれちゃうんだろうな…
なので、
ペンケースを地味なものに変える 机の上のペンケースを置く場所を指定する
これを息子に提案しました。(先生にはお手紙にて連絡)
ワンドアで中身が見渡せる
フタが戻ってこない
開け閉めに力があまりいらない
ガラが派手でなく妄想が膨らまない
そんなこちらのペンケースを選びました。
そして今日、お風呂にて
「かぁしゃん、今日はみんなに遅れんかったよ」と報告をもらいました。
よかった!
精神論とか根性論ではなく
その子の持ち物や、環境に目を向けてみてください。
初めにマリオのペンケースを買う時点で、私には予想できていたことでしたが
あえて子どもの「これがいい」を選びました。
それは、やっぱり自分で体験してこけてみないとわからないからです。
そして、ちゃんと気づける力を持っている子だと信じているからです。
今日も読んでいただきありがとうございます。