今日のポイント
決めつけないで、ことばを先入観なしでひとつひとつ聞くこと。
今日は息子の授業参観でした。
ペンケースを変えた効果はいかほどか?
(どうしてペンケースを変えたのかはコチラの記事をどうぞ)
前回よりは落ち着いていました。
ペンケースも回してないし、名札もくわえてませんでした(しつこいですが、前回の状況はコチラ)
息子なりに先生の話を聞こうと頑張っているようでした。
でも、きっと聞いても理解できてない。
そんな様子でした。
私の中で、なんだか勝手に納得しました。
どうしていつの間にか発達障がいの子どもさんが集まってきたのか
どうして今まで心理学やカウンセリング、発達障がいについて学んできたのか
心理学は選んだけど発達障がいは選んでない。
でも求められたから、それに応えるために勉強してきました。
そういう子どもたちの声が、知らない大人に届くように、私なりに勉強をしてきました。
その意味が今日、なんとなく解った気がしたのです。
おそらく、息子は聴覚からの情報収集がとても苦手なタイプ。
そして、視覚でそれを補っているタイプ。
今まで勉強してきてよかった。
闇雲に、「ちゃんと聞きなさい」なんて言わなくて済む。
夜、寝る前のおしゃべりタイムに
「Kくん、今日がんばっとったねぇ。もしかして、先生のお話をよ~く聞きなさいって、どうしたらいいかわからんのんじゃない」
と聞いてみました。
そしたら、
「Kくんね、聞こえとるんよ。じゃけど、何のことかわからんのんよ」
「わからんけぇ、きちんとできんのんよ。わかればできるのに。」
そうだよね
本当はそうしたいよね。
そこからいくつか質問してみました。
「Kくんは、わかればできるけど何したらいいんかわからんけぇできんのんじゃね」
「そうなんよ。」
「今のは何でわかった?」
「全部ひらがなじゃけぇ、わかったよ。」
ん?全部ひらがな?あぁ~
そういうことか~
頭の中で文字変換してるんだ!
で、その時にひらがなでイメージ出来るもの、つまりビジュアルとして見えるものはわかるんだ
例えば体育館は漢字だけど見えるしイメージが浮かぶからわかる。
でも、
ちゃんととか
ピシっととか
よ~くとか
考えるとか
どう思うとかは
見えないし触れないから、イメージできない
だから、何をどうしたらいいかわからない。
そうだったんじゃね
それは、困っとったね。
「お家でもほんまはよくわからんけど、『うん』って言っとるんよ。めんどくさいけぇ」
そっかぁ。
めんどくさいもんね。
わからんかったら怒られるし。
それなら「はい」って言って聞き流したほうがいいよね。
で、また「聞いてない」って怒られる。
今気づけて良かった。
心が傷ついていることに麻痺する前に、気付けて良かった。
今日は「たくさんたくさんがんばっとったんじゃね。」と
「わからんことを教えてくれてありがとうね。」
「言ってくれたけぇ、Kくんの困っとることわかったよ。」
「かあしゃんは、Kくんの味方じゃけぇね。ちょっとずつがんばろうね。わからん時は怒らんけぇもう一回教えて、って言ってね。」
そんなことを言いながら寝ました。
息子は急に泣き出し、涙と鼻水を拭き拭き寝ました
今まで、ひとりぼっちな気持ちでがんばってたんだろうな…。
子どもさんのお困りごとを、ゆっくりじっくり聞いてみてください。
問題行動の裏にはもしかしたら、たくさんの傷つきがあるのかもしれません。
行動の裏には何か努力と挫折、諦めがあるのかもしれません。
早いに越したことはありません。
そして、それが聞ける心の余裕をお母さん自身が持ってください。
私に知識があったから聴けたのではありません。
子ども自身が解決しようとしている
そのことばを聴こうと思ったから聴けたんです。
知識はその次です。
知識があれば方法がわかります。
あなたが先入観を持って決めつけているから子どもは何も話さないのです。
とにかく決めつけないで、ことばを先入観なしでひとつひとつ聞くこと。
近道はありません。
これだけです。
今日も読んでいただきありがとうございます。