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発達障がいを個人の責任だけにしないために。~みんなの学校を見て~そんな私が変われた理由 2016年8月公開記事

2022/07/17

今日のポイント

学校って本当は楽しいところ!


先日、お友達に誘われて「みんなの学校」という映画を見てきました。



「みんなの学校」とは不登校ゼロの学校。発達障がいの子どもも一緒に学ぶ学校を目指して、実践している、大阪の公立「大空小学校」での

1年間をドキュメンタリー映画にしたものです。


何度も何度も涙が出ました。


そこには、子どもも先生も、一生懸命自分に向き合って生きて、そしてお互いの成長を喜ぶ姿がありました。


自分自身を何度も何度も振り返りました。


本当に出来る限りのことをやっているか?

本当に一人ひとりを大切にしているか?

本当にやらんといけんことを見逃してないか?

・・・。


映画の中で校長先生が

「本人は何も変わってないんだけど周りの見方が変わったんです。そしたら、脱走がぴたっとおさまりました」と言っていました。


そう。この言葉。


ここに、私たちが見えてないものがあるんじゃないかと思うんです。


現在の発達障がいの子どもたちの現状を「個人の責任」にし過ぎではないかと思うんです。

 

  • 本人がやる気がないから
  • 本人がわかってないから
  • 本人が・・・
  • 本人が・・・

周りの見方というのは以前、ここにも書きました。

子どもをダメにする「母親という病」にはまっていませんか? 2016年8月公開記事|きらぼしstudy online 今日のポイント お仕事でも学びでもなさってください。自分の人生を生きてください。 母という病 今日はこんな物語から。 誰かの役に立ちたい、誰かに頼りにされたい、とずっと願ってきた人がいました。 その人が結婚し、子どもができました。
 


この、「個人が周りを困らせるという見方」

「IP:患者としてみなされた人」を作る考え方に偏りすぎている。

そんな風に感じます。


それって、結局のところ、迷惑かける人と迷惑かけられる人、という構図になってないかなと思うんです。


私が小学3年生だったか4年生だったか、もしかしたら1年生の時だったかもしれません。


同じクラスにYちゃんという子がいました。

Yちゃんはなんだかうまくしゃべれないし、つばを時々ぺっと吐いちゃうし、時々わ~っと叫んだりして、とにかく他の友達とはちょっと違っていました。


そんなYちゃんが一緒に出来るように、先生は言いました。

「みんなでYちゃんを助けてあげましょう」と。


私は「Yちゃん、こっちよ」とか「Yちゃん、それダメなんよ」とか「Yちゃん、一緒にやろう」とか言って、Yちゃんと関わることが度々ありました。


ある日Yちゃんがぺっとつばを吐いたのを見て「汚いけぇ、よらんで!」と言ってしまいました。

先生にとっても叱られました。

でも、私は釈然としない思いでした。


今思えば、私はYちゃんを「お世話している」そんな気持ちだったんです。


だからYちゃんは、いつもお手伝いが必要な子で、私はそれを助けてあげる子、そんな風に思っていたんだろうとそう思います。


結局、Yちゃんをクラスメイトとして見てなかったんですね…。


Yちゃんだから助けてあげるんじゃなく、困っている人は誰でも助ける、自分のできることを考える。

こっちが必要だったんです。


「みんなの学校」を観てまず思ったのは、クラスメイトがお世話してないというところです。


もちろん先生から「声かけてあげて」とか言われたりしてますが、

でも「かわいそうだから」とか「できないから」とかそういう理由じゃなくて

「困っているから」ただそれだけです。


そう。

助けが必要かどうかは困っているかどうかなんですよね!


困っていれば障がいのあるなし関係ない!

きっとどの子も自分の困っていることについて、大人と一緒に考えたり、やり直したり、できているんだと思います。

(映画だけではわからないけど)


どの子もまだまだ発展途上だし、大人だってみんな失敗するし

でもこの学校ではやり直しができる。


きっと今みんな必死になって情報を集めたり、人の顔色うかがったり、周りに好かれるような自分を演出したりしてるのって、やり直しできる確信がないから。


やり直しできるってわかっていれば、もう少し安心して失敗できる。

そう思います。


映画では全員校長先生に呼ばれて、校長室でやり直しの仕方を考えて、自分の口で言って、もう一度教室や地域でトライできます。


障がいあるなし関係ありません。


みんな校長先生に

「○○したのはダメ!」

「△△したのはえらい!」

「どうしたいの?!」

「どうしたらいいの⁈」

同じように聞かれて自分の言葉で答えます。

そして「もっかいやっておいで」と送り出されます。


だから、全員が1つになって

「同じクラスの仲間のために自分の力を最大限まで伸ばす。」

「昨日の自分より一歩でも成長する」

「困っているクラスメイトにできることを考えてやってみる」

こういうことができるんです。


教師と生徒があんなに真剣に、全国学力調査に取り組む姿を初めて見ました。


私は障がいがあるからしょうがない、なんて思いません。


「今、その時期じゃないから待とう」とは思います。


その子が自分の力を伸ばすために、言わんといけんことはちゃんと言う。


考えられるように、良いときも悪いときもそばにいて、見て、声をかける。


それが、どんな子どもにも必要な、大人の態度だとあらためて感じました。


だから、必要以上に助けすぎるのは、結局のところ差別しているのと同じです!

必要以上に手出し、口出しする親は、自分の子どもを周りの子どもと同じにしたいと言いながら、差別しているのです。


私は学校が好きです。


多くの子どもに、学校でたくさんの自分をみつけてほしいと思っています。


自分の力を自分で伸ばして、全体の力がそれでアップしていく。


そんな学校がもっともっと増えるために、私は一人ひとりを元気にして、自信をつける手伝いをして、社会に貢献できる子どもを増やしていきたい、とそう思いました。




今日も読んでいただきありがとうございます。

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