2017年度は毎月1回システムズアプローチという心理療法の勉強に通っています。
毎回10時から17時半くらいまでみっちり。
参加者は一番多くて9人なんですが、いつの間にか部屋の中で座る席がなんとなく決まっています。
初回に座った席がそのまま定位置として決まったようです。
別に誰かが何か決めようとしたわけではないのに、毎回みんな(もちろん、私も)同じ席に着いているんです。
まるで自分の席として決まってしまったかのように。
これ、面白いですよね~!
私たちは、一度決まってしまうとそれをずっと続けることが得意です。
アドラーはこれを「変わらないと決めている」といい、
岡田斗司夫さんは「変わらない努力をし続けている」といっています。
趣旨はちょっと違うけど、こちらの記事でアドラーの言葉を紹介しています。
だから、
「なぜあの人は変わろうとしないのか?」
という問いには
誰に決められたというわけではないけれど
1つの決まったパターンにハマっているから。
と答えることができます。
なぜなら、
パターンにハマるのは安心できるから。
昨日と同じパターンなら、今日も生きていける可能性が高い。
だから、変えるのは嫌なんです。
なかなか宿題をやらない我が子にも、
なかなか確定申告に取り掛からない私にも言えることですが、
【変わるという選択肢を選ぶほど困っていない】
とも言えます。
面白いのは、
本人は(周りも)それを意識しないうちにいつの間にかそのパターンにはまり込んでいる
ということです。
常々言っていることですが、人の行動も思考もほとんどがパターンです。
性格とか根性とかではないんです。
だから、その人に
【変わってほしい…】と思うなら
まずは、
を見つけることが大切なんですよね~。
客観的に。
例えば、こんな場合。
朝、子どもの準備が遅い。
なかなかご飯を食べ終わらない子どもに声をかける。
早くしなさい!
もう、ほら時間がないよ!
何でもっと急がんのん?
もう!わかっとる!
登校班の子が迎えに来る。
ほれ、みんさいや。ピンポン鳴ったよ!
先に行ってもらうんね?
(登校班の子に向けて)はーい。ごめんね。
ちょっと待ってね。
ほら、早くしなさい!
(本人なりに急いでいるつもり)
行ってきます!
そこにあるパターン
お母さん 急かす
↓
子ども のんびり(しているように見える)
↓
お母さん 玄関に出る
↓
子ども 自分のことをやる
↓
お母さん 文句を言いつつ子どもを送り出す
お母さんがやっていること
毎日これをやっているとしたら、お母さんも子どもも毎日同じパターンにハマっています。
また、それを変える気もないし、変わる必要に迫られていない、ということですね。
じゃあ、ここをどうするか?
大切なのは、
です。
とりあえず、子どもに相談してみる、という今までやったことの無いことをしてみたお母さん。
ねぇねぇ。
朝、ピンポンってくるのって「OK!」って感じなん?
それとも「やばい」って感じなん?
う~ん。やばいじゃねぇ。
じゃあ、早く出たい気持ちはあるん?
そりゃあ、あるよ。
じゃあ、作戦会議する?
え、それって、どうしてもやらんといけんやつ?
それとも、断れるやつ?
え やりたくないん?
じゃあ、早く起きるよ!
あ、そうなん。
じゃあ、目覚まし時計買うとか?
うん そうする
と、こんな具合です。
ちなみに、これは我が家の母と子の会話でした。
今までやったことの無い、『目覚まし時計で起きる』
さてさて、どうなるんでしょうね?
まとめ
人間はパターンにハマると安心できる。
パターンを見つけて変えてみよう