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学校の先生、口頭試問じゃダメですか? 2017年9月公開記事

2022/09/18

私の生徒さんでLD(学習障害Learning Disorders)の子がいます。

(私はLearning Differentsだと思っています。)


小学校の間は4年生から特別支援教室で学びました。


(ジャンプしながらだと、比較的文章がつっかえずにすらすら読める)


中学校からはコミュニケーションには問題がなく、普通教室の友だちもたくさんいるので、悩みつつ、迷いつつも特別支援教室ではなく普通教室を選びました。


また、広島市の場合、特別支援教室では成績が文章になって5段階評価とはなりません。

受験の事も考えてそうしました。


その子は、字を書くとか読むということがとても時間もかかるし、なかなか覚えられないので、読めない・書けないということがたくさんあります。


少しずつ漢字を覚えて今小3の漢字を少しずつ覚え始めたところです。


疲れやすく、集中力を保つのにもかなりのエネルギーを要するので、授業を受けるのも一苦労です。


私の実践の工夫はこちら

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それでも、小学校のときより数段に授業を頑張って受けています。

ノートも頑張って書いています。


中学校になると、各教科で先生が全て違います。

当然ですが、先生の対応もまちまちです。


なので、入学前に学校とは何度も話合いました。

私も同席しました。


学校ははっきりと

「◯◯の時は△△という対応をお願いします。」

と言うと、おおむね

「それはできます。」

「それはできかねます。」

と教えてくれます。


ただ、中学校でどんなことがあるかは未知数の部分もあるので、入ってみないとわからないこともたくさんあります。


その子の場合、注意が散漫だったり、書き漏らしがあったりで、時間割と提出物忘れが多いので、

先生と相談して1週間分の時間割と各曜日の提出物をあらかじめもらえることになりました。

(中学校の時間割は2週間程度早めに出ている事が多いので、急な時間割変更以外は事前に聞くことができます。)


こんな感じです。



また、テストにはふりがなをふってもらえることになりました。

「漢字で書きなさい」と指定されている問題以外はひらがなで回答しても良い、と言ってもらいました。


授業は本当に頑張って、ノートも書いていますし、授業の内容を聞いたら結構理解しているので答えることもできます。


でも、文字を書くのが大変で、一文字を思い出すのにとても時間がかかります。


その子にとって、テストという時間の中で一文字一文字拾って読んで、回答欄に文字を書くのはかなりの労力を要することです。

わかっていても書けないこともあるようです。

「聞いてくれたら答えられるのもあるよ」とその子は言います。


その子のような生徒に対して「○○はお願いできませんか?」とお願いした時、

学校の先生からは

  •  他の生徒との整合性が取れない
  • 評価が平等でなくなる(不公平になる)
  • みんなと違って恥ずかしいのはその子じゃないか?

そんな風に言われることがあります。


確かにわからんでもないけど、

私の考えは、他の子の中にも困っている子がいればやればいいじゃん。選べばいい。なんです。


全員同じであることを重視しすぎているというか、全員同じ条件でないというのは認められない、そんな考えがあると感じます。


いやね、先生の手間も分かるんです。

私もやってましたからね。


成績をつけるために、テストの点数を細かく分けたりしないといけませんし、

(今は、昔と違って観点別評価になっているので、テストも提出物も分類して評価しないといけません)


また、何人かの先生で分担して1つの学年を受け持っている場合、それぞれの先生でバラバラな評価基準で成績をつけることはできません。

なので、なるべくわかりやすく単純な評価基準になります。

提出物も同様です。


そんなことを考えると、すごく手間だし大変なんですが、別室で口頭試問とかできるといいなと思うんです。


その子はわかってないんじゃない。

でも、書けない。

理解を示す表現方法として書けるというのが大事なのかな?

そんな風にも思います。


目が悪い人に「努力が足りないから見えないんだ!」なんて言いますかね?

それは、メガネをかけて見えるようになればいい、って言うんじゃあないんでしょうか。


学力をつける

理解の度合いを測るという

目には見えない、結果も出づらいとても難しいものを扱っている。


だからこそ、いろんな測り方を検討してみないと、これからの学校の意義ってなくなっていくんじゃないでしょうか。


もちろん、LDだからって何も努力も工夫も要らないというわけではありません。


その子だって、

忘れ物をしない仕組みを工夫が必要ですし、

授業中に集中できるように自分を観察したり、

日々の生活リズムを整えたり、

必要なことはしなければいけません。


そういうことも、先生と生徒、保護者、専門機関が一緒に相談しながら学校生活を送っていけるといいなと思います。


よかったら、こちらのブログも読んでみてください。

横川でいろいろな子どもさんの学習と成長をサポートする塾です

『本当に大切なことはなんですか? ※長文です。』


子どもたちの心の灯台になれたらな。と思います。


まとめ


ペーパー試験以外の選択肢があれば

理解していること、覚えていること、伝えたいことを

表現できる子どもがいます。

学校という制限の多い場所で

彼らは日に日に自信をなくし、自分は勉強ができないバカな人間なんだと思っています。

学力を測るという難しさを一旦立ち止まって考える、そういう時期に来ているんじゃないでしょうか。


今日も読んでいただきありがとうございます。

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