今日のポイント
うちにはネコが2匹います。
私はネコ好きですから、この2匹はただただかわいい。
それだけの存在。
特に右のふみちゃんは、息子が生まれる前に子猫で来て、
それからずっと世話している、私のネコ。
そう、ペットだから私のネコなんです。
私のだから、食餌も排泄も、全部お世話がいるし、勝手に出て行かないように管理もする。
ところで、
最近、いろいろなお母さん方のお話を聞いて気になるのが、
こんな言葉。
何が気になるって、さも子どもが思っている風に言ってますが、これらの発言の主語は全部お母さんなんです。
だから、正しく言うなら、
となります。
しかも、たいてい「それ、本人にきいたんですか?」って聞いたら
「いえ、聞いてはないんですけど…」って言われます
「じゃあ、主語ちゃんと言おうよ。てか、聞かずにわかるってエスパーなの?」とちょっと問い詰めたい気分になりますがそこはこらえてます。
突然ですが、子育てって何のためにしますか?
「立派な大人に育てる」
じゃあ、立派な大人ってどういう大人ですか?
私は
を育てるために子育てをしています。
子ども自身とその養育権を、社会から一時的に預かっています。
子どもは「私の」ではありません。
そう、子どもは所有物ではないんです。
子どもはその子自身のものであり、社会の財産です。
それを、子どもをまるでペットのように所有物化して、全部管理して、全部知ったつもりになって。
本人じゃなくてお母さんが代わりに困るから、子どもが単なるかわいいだけの役に立たないペットのような人間になるんです。
例えば、
「子どもがご飯の途中で遊んでご飯を最後まで食べないから、追いかけて食べさせるんです」
こんな話。
なぜ?
子どもはあなたじゃないんですよ?
どうしてあなたが困るんですか?
立ち歩いて遊んだら、そこでご飯は終了です。
どんなにお腹が空いても「残念だったね」で、次の食事まで待てばいいんです。
それを追いかけて食べさせるから、追いかけないと食べない子になるんです。
そうさせているのはあなたです。
子どもがかわいいのは小さいうちだけです。
どんなに可愛くてもそのうち、おじさん・おばさんになってしまうんです。
そうした時にもし、かわいいだけの存在だったら、
かわいいさえなくなってしまったら、その人生の責任ってどうなるんでしょうね…。
だから、子どもが感じるより前にしかも、子どもが感じている以上に
それが「自分の人生を生きる」ということです。
勝手に子どもの人生を生きないで!
「はい!◯◯ちゃんのほしがってた金メダル、お母さんが取ってきてあげたわよ」
って言われて嬉しいオリンピック選手がいるだろうか?
いや、いない。
それから、子どもが親元にいるうちに、安心して困ることや困難に遭うことができるように
これが親の仕事です。
子どもが上手くやっていけることよりももっと大切なこと、
それは、例え不器用だったとしても、自分の人生を、その時その時精一杯真剣に生きることです。
子どもにはその力が備わっています。
あなたの先回り
あなたの手出し・口出しが
子どもの生きる力をじゃましていますよ。
子どもとあなたは違います。
本人に確認せずに、あなたが勝手にわからなくなったり、困ったり、イヤな思いをしたりして、
1人で勝手に自己肯定感を下げるのはもうやめにしませんか?
何歳であっても、子どもに自分の感じるべきフラストレーションを取り上げないのも、大切な親の役割です。
とりあえず今日から子どものことで何か思ったら、
「……って私が思った」って最後につけるようにしませんか?
自分の考えと、誰から見ても同じ事実を分けると、人生の見え方が変わりますよ。
今日も読んでいただきありがとうございます。