今日は本のご紹介
「家族支援士 養成通信講座 テキストⅠ」
息子が生まれて
「さあ、これから子育てするのに、何を中心に置いたらいいかな」そう思いました。
そんな時、児童精神科医として多くの子どもとその保護者と関わり、子どもと家族を支援する専門職のサポートをされている、
佐々木正美先生が顧問の子育て協会を知りました。
で、今日ご紹介するのは、子育て協会の認定する家族支援士養成講座のテキストです。
佐々木正美先生は、
叱らずに言い聞かせて我が子を育てたすごい人です。
「私もそうなりたい!」そう思いました。
で、私が一番大切!って思っていることは、
『子どもが自立するには、十分な甘えが必要』という部分。
「しつけ」というと「人前で恥ずかしくない行動を子ども自身が自分から出来るように親が教えてやること」
と一般的に思われています。
つまり「自律」のための教育です。
でも、実は自律というのは、子どもがお母さんやお父さんから信じて大切にされて育つ、
「人も自分自身も信じる力」つまり「基本的信頼感」の上に成り立っている、とこのテキストには書いてあります。
そう。
まずは
これが必要なんです。
これらが子ども自身の身体と心に沁みて
「私は大切にされているんだな」
「私は大切にされる価値がある人間なんだな」
とわかるから、
「私は大切にされているから、人も大切にしよう」とか
「私は信じてもらっているから、きちんとした行動をしよう」
と疑うことなく自律的な行動に移ることができるんです。
だから、子どもに対して優先されるべきなのは、人前で恥ずかしくない行動をすること、よりも
子ども自身が親に大切にされ、愛されていると実感すること、なんです。
しっかり甘えさせてやれば、しっかり自分で進むことができる、
本当にこの一言に尽きます。
そして、子どもが自立する前には大きな揺り戻しがあり、一瞬甘えが強くなる。
これは、家庭教師をする中で何度も見てきたことです。
子どもが急に甘えてきた時。その度にこの言葉はお母さん方を励まし、私を勇気づけてきました。
家庭教師をしていると何度か遭遇する、これまで学校に行っていた子どもの
「子どもが急に学校に行かなくなりました。どうしたらいいですか?」に、私はこれで対応してきました。
全てのお子さんに言える訳ではありませんが、理由のない連続したお休みの後ろに、自立の前触れがあるのは事実だと思います。
少なくとも何人かはこれです。
そんな時こそ、子どもさんを否定せず、かと言って肯定もせず、ひたすら話を聞いたり、今までと変わらない対応をしたり、笑顔で接したりしてもらう。
私自身もそうする。
そして、その子どもさんと、できれば、昼間会う(親には話さなくても他人には案外会って話したりします。)
で、自立の時を待つ。
これで何人か乗り切りました。
私自身も、高校生の時学校に行けなくなったんです。
しかも高3の11月で。
原因は友達関係だったんですが、遅刻も欠席も多く担任の先生に、
「お前、今月(遅刻欠席の)月間MVPで。どうするや?」と呼び出されました。
自分がなんと応えたかは覚えてません。
その頃、うちの親が何をしていたかというと、何もしてません。
毎日お弁当を作り、いつも通り置いておいてくれました。
「もしかしたら私が休んでたこと気づいてないんじゃないかな???」と思うくらいスルーでした。
タイプや、それまでとの関わりにもよりますが、親も先生も私を否定も肯定もしなかったことを覚えています。
この否定も肯定もしない、というのも大事なことです。
私のケースが全てに当てはまる訳ではありませんが、
自立の前には十分な甘えが必要なことがある。
覚えていても損はないと思います。
甘やかしではなく、本人からの自発的な甘えにどーん!と構えられるように、
私自身、心の余裕を持って生活することを意識しています。
子どもが自立できているということは、あなたが上手に甘えさせてあげているからですよ。
こういうことをお伝えするために私は「お悩みスッキリお茶会」をやっているんです。
今日も読んでいただきありがとうございます。