今日のポイント
子どもとは「親に苦労をかけるもの」それで当然。「安心・安全が保障された時に自ずと育っていくもの」
子どもを怒り出したら止まらない。
実は、まだ息子が小さいころ、私は息子を叩くことがありました。
いけないとわかりつつも、攻撃的な言葉でひどく責めたり、突き飛ばしたり、がみがみと何分もしつこく怒ったり…
どれも本当はやりたくないこと。
あたまではそう思っています。
それでも、か~っとなるとやってしまって、息子に謝っていました。
どうしてそんなことになってしまうのか?
そのようなことが起きる時は、たいてい私の中にある「ちゃんとしたお母さんだと見られたい」
そんな思いが頭をもたげていたように思います。
「こんなんじゃ、周りの友達に嫌われてしまう」とか
「これじゃあ、いけない。この子のために早いうちから直してやらないと。」とか
「もっと気持ちの切り替えができるように!」とか。
そんな焦りや不安から息子を叱り飛ばし、しつこく怒っていたのでした。
私は、人間としてこの世に生を受けてまだ、たった数年の息子に、大人と同じくらい聞き分けが良くて朗らかで、可愛らしく礼儀正しい姿を求めていたのです。
息子の発するポジティブな感情は惜しみなく受け止めるし、一緒に喜ぶ。
けれど、
ネガティブな感情に対しては息子が自ら気持ちを早く切り替えることを求める。
そんな私の焦りや、不安、正しくありたいというよりは間違うのが怖い、という思いを丁寧にほぐしてくれた本をご紹介します。
親御さんや先生はもちろん、すべての大人に読んでもらいたい本です。
もし、今まで読んだ本の中で不登校の子どもさんをもつ親御さんに1冊だけご紹介するとしたら、
私は迷わずこれを選びます。
男の子を持つお母さん・お父さんには特に!!
子どもの感情を受け止めることの大切さとその覚悟。
そして、何歳からでもやり直しはできるという勇気。
大河原先生は、保護者や先生との対話という形で、ひとつひとつわかりやすく書いてくださっています。
さらに、親自身の未消化なままの感情のことも。
むしろ、ここが大きいんです!!
子どもに何をするか、はもちろんだいじです。
ですが、それ以前に、私たち親は自分のことをどのくらい受け留めているんでしょう。
これらはみな、ネガティブな感情です。
ネガティブ感情の安全な処理の仕方を私達現代人は知らないのです。
その処理の仕方を積極的に学んでいく、そんな時期に来ていると感じました。
大河原先生の研究室のサイトはお役立ち情報が満載です。
もし、また大学院に行くとしたら大河原先生のもとで学んでみたいな。
不登校が教えているものとは
子どもとは「親に苦労をかけるもの」それで当然。
「安心・安全が保障された時に自ずと育っていくもの」なんだそうです。
私たちもそうして育ってきたのですね。
人の迷惑をかえりみない欲求は「生きる力」なんだそうです。
不登校はまさに、子どもさんが「人の迷惑をかえりみず」自分の欲求を突きつけている!
それは、全・安心だからできること!
それは、生きる力を持っているからできること!!
不登校にある子どもさんの感情を丁寧に拾って、親子の関係を見なおしていく。
その必要に迫られているのかもしれません。
きらぼし学舎では、そのような関わりのきっかけになる心理的プログラムをご用意しています。
私は今は息子に手をあげることはありません。
暴力で脅すこともありません。
子どもが泣いていても、泣いていることそのものにそこまでイライラしなくなりました。
ガミガミと何分も怒ることもなくなりました。
それは、すべて息子が、自分の命を精一杯かけて私に教えてくれたことです。
でも、心配や悩みが無くなったわけではありません。
うまく心配したり、悩んだりできるようになったのかなぁ、と自分では思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。