子どものやることに対して
「こういう風にした方がいいと思うよ」
「こんな風にしないと、将来困ってしまうよ」
と、苦労をしないようにしないように声かけをして、
その割に、その子どもがちょっとでもラクをしようとしたり、やり方に努力の跡がないと感じると、
「苦労しないとろくな人間になれない」とか
「努力もせずにラクな道を選んでほしくない」とか言ってくる。
誰とでも仲良くしなさい、と言う割に、人を簡単に信用するな、と言ったりする。
二言目には「あなたのことが心配だから言うんだよ」と心配だから親だからを盾にして、「他の人より口うるさい母なのは愛しているからだ」と言ってくる。
子どもの話には個人的な経験で返して、自分の生き方になかったことは「理解できない」とバッサリと切って、子どもがそれ以上踏み外さないようにと見張っている。
そんなお母さんのことをヘリコプターママと言うそうです。
子どもの上をいつもぐるぐるとホバリングしている。
そんなヘリコプターママ。
どうですか?
心当たりありますか?
私のブログでは、タイトルにちょっとした脅しを入れるとよく読まれるという現象が時々起きます。
例えばこちらの記事
私のブログ史上最高に読まれています。
また、こちらの記事も
なかなかの反響だったり、
こちらの記事では、「本当に反省しました」というご感想をいただいたり…。
「心にぐさぐさと刺さってきました」と言っていただいたりしています。
まだ読んでない方はぜひ、読んでからここから先にお進みください。
でも、どうやら私の上記の記事では、多くのお母さんの心をグサグサと刺しているようなので
とお考えのお母さんに
「あ、とりあえずそれやってみよう」
と思っていただけるようなことを書いてみようかと思います。
まず、あなたが私の記事を読んで今までの自分に対して反省したとしたら、とても喜ばしいことです。
そう思えたことを誇ってくださいね。
それは、すでに自分のやり方を客観的にみようという姿勢だから起きる反応なんです。
もし、「私は絶対悪くなかった。ていうか、こんな記事書くなんて頭おかしいんじゃない」と思われたとしたら、まだ時期が早いです。
またのお越しをお待ちしております。
実際、そういう人もいるってことです。
さて、「私のやり方はダメだったんだ…」と落ち込みのお母さん。
その気持ちを大切にしてください。
そして、ぜひ書き留めてください。
人間とはすぐに忘れてしまう生き物なのです。
きっとあなたはすぐには変わることができないでしょう。
やり方を変えるのも、容易ではないかも知れません。
なぜなら、これまでのあなたの行動には、全て『愛情』という名前のコーティングがしてあったからです。
愛情だったから、そうすることが正解だと思っていたのです。
だから、愛情と思った瞬間、これまでのあなたのやり方が顔を出してしまうかも知れないのです。
そんなときは、今の気持ちをもう一度読み返してみましょう。
愛というのはあなたが責任を取りすぎないということでもあるんです。
子どもが失敗するのはあなたのせいではありません。
子どもに必要な経験です。
むしろそれをさせないほうが危険です。
今まで、本当にお疲れ様でした。
よく頑張ってきましたね。
ここからは、愛情のかけかたをちょっと方向転換してみましょう。
まずは、子どもの話をゆっくりと聞きましょう。
あなたにとって賛成できる話でなくても、最後まで子どものことばに耳を傾けてください。
否定するところ、ツッコミどころをみつけるのではなく、その子の頑張っているところ、大切に思っていることをみつけるように聞きます。
実はあなた自身が、お母さんにそうして否定することなく、批判されることなく、じっくりとゆっくりと急かされることもなく、一言ひとことに「うんうん」と相づちを打ってほしかったんじゃないですか?
きっと、あなた自身は何度もそうだったいいのに、とイメージしてきたと思います。
それと同じです。
あなたの子どもさんは、過去にあなたのやりたかったことを今やってくれています。
あなたが欲しかった自由を手に入れようとしているんです。
でも、あなた自身はそれをしたことがないししてもらったことがないので、戸惑っているんです。
慣れてないんです。
優しくされることに慣れてないから、うまくできないと感じるんです。
今、子どもさんにできることは、心配して眉間にしわを寄せることではなくて、
笑顔で「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」を言うことです。
心配して、良かれと思ってアドバイスすることではなく
「困ったら相談してね」と言って、相談してくるのを待つことです。
時にはギュッと抱きしめて「ありがとう」と伝えることです。
抱きしめるのが難しかったら、メールでも電話でもLINEでもいいです。
「生まれてきてくれてありがとう」
それだけで救われる生命があります。
それも、2つ。
子どもさんが救われるのと同時に、あなた自身も救われますよ。
あなたがもし、「本当は親にこんなふうなことをしてほしかった」ということがあれば、それをぜひ書き出してみてくださいね。
マインドマップをご存知であればマップにしてみてくださいね。
全体を見渡せば、いろいろなことがわかりますよ。
今日も読んでいただきありがとうございます。