私が2017年に
『やってよかった!』
と思っていることの第1位はこれ
時間=生命
と分かったから、人間関係の断捨離をしたんです。
自営業だし、何がつながりになるかわからないから、ちょっと勇気のいることだったんです。
でも、
と決めたことで、心が本当に穏やかになり、思い煩わされることがなくなったのです。
でも、どうしても会わなければならないときってありますよね。
それだけではやれない、ってことだってあります。
そういうときには「ペルソナ」をかぶります。
心理学でペルソナというと、ユングの提唱した人間の外的側面のことです。
ちょっとなに言ってるかワカラナイ。
きっと息子からこんなツッコミが入りますね。
ペルソナとはもともと演劇のときに役者が使う仮面のことです。
私たちは、誰かと接するときにその相手に合わせて態度を変えますよね。
例えば、子どもと話すときと、近所の人に会ったときと、天皇陛下に会ったときを想像してみてください。
声のトーンも表情も、態度も服装も違うと思います。
それが、全てペルソナです。
よく、子どもに向けて「人によって態度を変えるな」っていいますよね。
学校の先生なんか、それをけしからんと言われることが多いです。
でも、それは当たり前のことで、むしろ生きるチカラだと私は断言します。
逆に態度を変えられないとしたら、社会性に課題があるとして態度の変え方をレクチャーする必要があります。
私達が相手によって態度を変えるのは当たり前のことで、それはペルソナを使い分けているからです。
相手がその子にそういうペルソナをかぶらせているとも言えます。
でも、このペルソナによって多くの人は時々しんどくなるのです。
例えば、
『自分の本当の姿がわからなくなってしまう』
ということが起きるのです。
よく言われるのが
「どれも本当のあなたですよ。」というなぐさめ。
でも、この言葉では届かないのです。
なぜなら、
悩んでいる人は「本当の自分がわからない」ということで悩んでいるのではなく、
『人にはいつも自分らしく接しないといけない』
と信じているからしんどくなって、自分らしくいられないことに悩んでいるからです。
今日、ここで知ってほしいのは、
『どんな自分であってもあなた自身なんだと受け入れましょう』ということではなく、
『誰かと一緒にいるかぎり、そこにはペルソナが存在する』ということです。
しんどくなりがちな人は、無意識にペルソナをかぶるのではなく、意識的に
「この人にはこういう態度をとろう」と心に決めて態度をあえて変えてみてください。
自分で自分にペルソナをかぶせていることを自覚するのです。
そのときに、自分が目指す人をあえて演じてみてもいいんです。
例えば、ちょっと苦手な人に対応するときに、処世術に長けたマンガの主人公のように振る舞ってみる、とかです。
それだけで、あなた自身が自分に対して主導権を握ることができます。
ペルソナは誰しもが持っていて、それをかぶるのは当たり前のことです。
みんな女優であり男優なんです。
何を隠そう、私も授業をやったりセミナーをしたりするときは
『ちょっとボケてるけど、快活で自信のありそうな講師』というペルソナをかぶります。
だから、そのあと懇親会とか行くと別人のようにおとなしいのです。
本当の自分なんて探さなくていいんです。
他人と会うとき、どんな自分だったらその場がうまく切り抜けられるか、で態度をあえて変えてみる。
それだけです。
これは、発達障がいの子にも言えます。
みんないつも同じ自分でいるわけじゃないんだよ。
この人にはこういう態度
この人にはこういう態度って使い分けてみてもいいんだよ。
あなたらしく、も大事だけどその場をうまく切り抜けられる演技も大事なんだよ
こんな風に伝えてみてはいかがでしょう。
最後に私の好きなマンガをご紹介します。
代役専門の名優七色いんこは本人そっくりに姿を変えて演技をする天才俳優。
でも、その本当の姿は…。
この七色いんこも自分らしい演技とは何なのかに悩むんです。
人間の価値は、
自分をどう扱うか、
他人をどう扱うかによって決まる。
- オプラ・ウィンフリー -(米国の女性テレビ司会者、女優 / 1954~) Wikipedia「癒やしツアー」より
今日も読んでいただきありがとうございます。