2018年1月24日の「あさイチ」の特集が「LD(学習障害)」でした。
シリーズ発達障害 読み書き計算が苦手・・・ どう向き合う?学習障害|NHKあさイチ
学習障害とは
知的な遅れはないのに、聞く、話す、書く、読む、計算する、推論するなどの基本的な学習能力のうち、1つないし2つ以上の能力を習得するのが困難な状態を言います。
「障害」とついていますが、私は「学び方の違い」と捉えています。
英語でも障害という意味の”disabilities"ではなく”differences"と表現することがあるそうです。
さて、私がサポートしている生徒さんにもLDの子どもさんが何人もいます。
LDで大切なのは、
「周りの子と同じようにできるようになる」
ことではなく、
自分でなんとかできるようになることです。
それは、例えば
そういうことができるようになることです。
一人ひとり、本当に違うので私自身もその子に合ったサポートや教え方を試行錯誤しています。
私は、この件に関しては学校に対して非常に怒っていて
「本当に無理解にもほどがある!」とプンスコしております。
ちなみに過去にはこんな記事も…。
すぐに、学校は
「他の子への影響もあるので…」
って言うんですけど、
「それって、説明責任を放棄していませんか?」
って思うのです。
(はっきり言うと角が立つので、やんわり「自分では気づかず他にも困っている子もいるかもしれませんしねぇ。」とか言いますけど。心のなかでは「なんでよ そこが仕事でしょう」って思っています。いや、わかるんですけどね。そこが本当に大変なことは…でもね…。)
さて、話は戻りまして「あさイチ」では、いろいろな支援も出ていました。
私が見ている子どもさんの中には
などが、います。
どの子も、話をすると言葉もたくさん知っていますし、自分の意見や思っていることをちゃんと教えてくれます。
なので、授業内容に関して質問してみると色々覚えていて理解もできています。
だけど、書くのが出来ません。
だから、もっと学校でIT機器を使えるように先生方に知ってもらいたいんです。
例えば、眼球運動が苦手な子でも、目の移動の距離が短ければ板書ができるんです。
自分で、
「あぁ。僕ってこうやったらちゃんとノートって書けるんじゃ。」
って言ってました。
涙が出てきます。
毎日のほとんどの時間を過ごす学校で、どれだけ大変な思いをしているか…。
でもね、先生。
聞くことに集中したら、手は全然動かせんけぇ。
そしたら、授業態度が悪いってことになるんよ。
ノート真っ白になるけぇ、家に帰っても思い出せんしね。
本当にそうだよね…。
もし、手元に黒板を映し出すタブレットがあれば。
眼球運動の距離は短くて済みます。
拡大すれば、字も大きくして見ることが出来ます。
その子は1時間集中して私の話を聞いて、自分でノートの工夫もしていました。
なので、あさイチで紹介されていた渋谷区の小学校の取り組み。
全ての児童がノートを取るときに
手書きか
タブレット
を選べるようです!!
これ!!
本当に全ての学校でやってほしいです!!
「作文だって、パソコンで書いて提出とかしたっていいじゃない!!」
って思うんです。
あるんですよ。
「卒業文集は、生徒全員が手書きなので、パソコンで書くのは認められません。
頑張って書きましょう。」
って、先生に言われることが。
本当に残念です。
まずは、親御さんが
「ちゃんとしなさい!」って言うんじゃなくて、
「何がこの子の助けになるかな?」と考えてみてください。
道具を使えば、ちょっとは負担が減るならどんどん使ったらいいと思います。
どんな手助けをしたときに、負担が減ってできることが増えるか観察してみてください。
それから、好きなことを取り上げないでください。
(表面的な好きなことじゃなくて)
できること、得意なこと、好きなことを伸ばすことによって全体が伸びることはあります。
身体を動かすのが好きなら、そこをどんどん伸ばして、
できないことを本人の「性格」や「生まれつき」とか「努力不足」のせいにしないように、心からお願いします。
どうぞ、その辺をしっかり観察してみてください。
まとめ
LDは授業に出てノートを書くだけでもたくさんのエネルギーを消耗します。
できることを増やすというのは、適切なサポートや道具を使うということでもあります。
まずは、「怠けている」という考えから一度離れてみてください。
今日も読んでいただきありがとうございます。